2015.11.05 北朝鮮

なぜ北朝鮮は日本人を拉致したのか?その目的とは?「北朝鮮による日本人拉致問題」

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なぜ金政権の政策によって拉致被害が拡大したのか

「北朝鮮による日本人拉致事件」は国家的犯罪行為でその目的も非人道的な国際テロ事件です。

1970年から80年代にかけて、北朝鮮により多数の日本人が拉致されました。

なぜ日本人を拉致したのでしょうか?

今でも続いているのでしょうか?

このブログでは北朝鮮の日本人拉致の目的と理由を解説します。

 

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漁船

 

 

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)とはどんな国?

北朝鮮は国家としてテロリストを育成している国であり、その目的のためならば手段も選ばず1970年より多くの日本人を拉致しました。

北朝鮮における言語は朝鮮語、首都は平壌で人口は推定約2300万人とされています。

朝鮮半島の北部を支配している社会主義共和国で、朝鮮半島の軍事境界線(38度線)を挟み、南部を支配している大韓民国(韓国)と対峙しています。

北朝鮮は、1948年東西冷戦下に建国された分断国家ですが、韓国側の認識は朝鮮半島における唯一合法的な政府は韓国のみとしています。

つまり韓国によると、北朝鮮は国家ではなく韓国の領土である朝鮮半島の北部を不法に占拠しているとみなしています。

北朝鮮では90年代に大飢饉が起き、経済の崩壊で50万人以上が餓死しましたが、政府は建国以来の「主体」思想に基づく「食糧自給政策」を未だに変えていません。

北朝鮮が自然災害を克服できず、国民に十分な食糧を提供できない理由は、国の政策が悪いからです。
要するに、北朝鮮を襲う水不足や深刻な飢餓問題は政府が招いた「人災」といえます。

北朝鮮、日本人拉致の目的と思惑

北朝鮮の日本人拉致の目的は、帰国した被害者の証言などによると、

  • 北朝鮮工作員による日本人への身分の偽装として利用(日本のパスポート取得)
  • 北朝鮮工作員を日本人にしたてるために教育係として利用(所作から日本語教育に至るまで)
  • 洗脳し工作員や技術者として北朝鮮のために働かせるために利用

拉致を実行した場所は日本全国各地のみならず、ヨーロッパでも大胆に実行されました。

(参考記事:【北朝鮮拉致問題とチュチェ思想 よど号ハイジャック犯の妻・八尾恵の告白本:有本恵子さんを誘拐しました】

しかし北朝鮮日本人拉致事件から40年以上たった今、日本にとって有効な解決策はあるのでしょうか。

そして北朝鮮、金正恩(キム・ジョンウン)第一書記に北朝鮮拉致問題を解決させるための戦略は何でしょうか。

 

2015年10月10日、北朝鮮が「朝鮮労働党創建70年」を祝う軍事パレードを実施しました。

「米国とのいかなる戦争にも勝つ」という金正恩第一書記の演説に関連する武器がオンパレードで行進しました。

金正恩第一書記は、北朝鮮が米国東海岸を攻撃できる大陸間弾道弾を完成したら、米国は米本土を危険にさらしてまで世界の警察官の役割をすることを放棄するとみているのでしょう。

そして最近の韓国の中国寄りの外交で米韓関係がギクシャクしている中、北朝鮮は中国との良好な関係をさらに発展させ、ロシア・プーチン政権の新東方政策との連携を強化し投資の拡大を狙っています。

実際の大韓民国とは南北融和策を推進させ「核兵器を持つ北朝鮮主導の朝鮮半島統一」を目指しているように見えます。

現在の北朝鮮の外交のメインは朴槿恵政権との協議と中国・ロシアからの投資と支援を得ること、対米関係の正常化です。

こうした状況の中で、北朝鮮の「日朝関係の優先順位」は低くなりつつあります。

北朝鮮拉致問題の解決策として、日本は金正恩第一書記を人権侵害の犯罪者として国際舞台で強く訴えるべきです。

もし金正恩第一書記に対して逮捕状が発行されれば、海外訪問時に逮捕される可能性もで、指導者の渡航が制限されれば、北朝鮮外交にとっても大きな痛手となるはずです。

 

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北朝鮮

 

北朝鮮による日本人拉致事件

1970年から80年代にかけて、北朝鮮により多数の日本人が拉致された国際テロ事件が「北朝鮮による日本人拉致事件」です。

北朝鮮による日本人拉致被害者の数は現在17名(12件の拉致事案)が日本政府によって認定されています。

北朝鮮政府側は長年関与を否定していましたが、2002年日朝首脳会談(平壌)で「日本人の拉致」を認めました。

日本政府認定の17名のうち13人(男性6人・女性7人)については、公式に拉致を認め5人が日本に帰国しました。

残り12人に関しては「8人死亡、4人は入境せず」と反論し、5人を帰国させたことにより「拉致問題は解決済み」という姿勢をとっていました。

2004年の日朝実務者協議で、北朝鮮は「死亡」とされた8人の死亡診断書等の資料が捏造であったことを認めましたが、拉致被害者はこの他にも多数おり、特定失踪者問題調査会では数百人に及ぶ日本人が拉致されていることを示唆しています。

(参考記事:【北朝鮮】自衛隊施設・在日米軍施設周辺で行方不明者続出!!何が起きているのか?【拉致】

日本政府は「拉致問題の解決なしに国交正常化はありえない!」という方針で解決を目指し交渉を続けいています。

 

日本政府認定の北朝鮮拉致被害者とは!?

日本政府が認定した拉致被害者は17人です。

(敬称略・被害者家族の意志により実名報道されています)

久米裕、横田めぐみ、 田口八重子、 濱本富貴惠、 地村保志、 蓮池薫、 奥土祐木子、市川修一、増元るみ子 、曽我ひとみ、 曽我ミヨシ、 松木薫、 石岡亨、 有本恵子 、原敕晁、 田中実 、松本京子

しかし拉致された疑いがある日本人を含めるとその数は計り知れません。

「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)」によると、公開している特定失踪者の独自リスト271名、非公開約200名、計約470名にものぼります。

公開者の内、拉致濃厚(通称1000番台リスト) 77名 、拉致疑惑(通称0番台リスト) 194名として います。(特定失踪者問題調査会・平成27年6月2日現在)

一刻も早く拉致問題の解明と救出を求めます。

 

なぜ民間人の日本人を拉致したのか?その理由と目的とは?

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拉致

1970年後半より、韓国政府が北朝鮮のスパイを数多く摘発するようになり、韓国当局による警戒が非常に厳しくなりました。

その結果、在日韓国・朝鮮人らを抱き込んで韓国に入国させる形での対韓国工作活動が行いにくくなりました。

こうした朝鮮半島での状況が大掛かりな日本人拉致が始まった理由です。

北朝鮮は世界各国の出入国に便利なパスポートを持っている日本人になりすました北朝鮮のスパイを韓国に入国させる手口が有効な打開策であると考えました。

そして、拉致した日本人を「日本人にしたてるための北朝鮮スパイへの教育係」という目的で利用しました。

なんという残酷な目的でしょう。

また日本国内でのスパイ活動を向上させる目的でも複数の日本人を拉致しました。

拉致された日本人の置かれた環境は一人一人違いますが、非常に厳しい管理と貧しい生活だったと言われています。

(参考記事:【北朝鮮拉致問題】東亜日報よる横田めぐみさんは北朝鮮の精神病院で殺害されたという報道、私たちは何をすべきか

特定失踪者問題調査会の調査結果によると、拉致されたもしくは拉致された疑いが濃厚な者(俗に言う1000番台リスト)が失踪前に従事していた職業を詳細に調べた結果「印刷工」「医師」「看護師」「機械技術者」といった、北朝鮮が国際的に立ち遅れている分野を担う職業に集中していることが判明していること また、これらの特殊技能を持った拉致被害者に日本人の配偶者を与え、家族を人質とすることにより、脱北させないようにするために日本人を拉致した例も多数あるのではないかとの指摘もある。

北朝鮮には、1970年代にはよど号ハイジャック事件で北朝鮮に「亡命」した独身日本人男性が少なからずおり「国家の賓客」として扱われていた。その配偶者を得るため、何人かの日本人女性を騙して北朝鮮に連れ込んだケースもあったと言われており、1983年(昭和58年)の有本恵子の拉致事案はこのケースであったという関係者の供述がある。

(Wikipedia/北朝鮮による日本人拉致問題)

このように拉致した日本人を精神的に追い詰める環境をつくり、北朝鮮の命令に従うようにしました。

脱北を試み反抗した日本人や用済みの日本人は、恐ろしい拷問の末、拉致の証拠隠滅のために殺されたとも言われています。

そういう被害にあった日本人も入れると実際の拉致被害者の数は、20名以下では済まされません。

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拉致

 

許さぬ!北朝鮮の日本人拉致!

日本人拉致は日本国民の生命と安全の大きな驚異をもたらすテロです。

このような行為は根底から叩き潰さなくてはなりません。

日本は、「金正恩政権が被害者全員を返しその全貌を発表し謝罪する」という決断をしなければ、日本も国際社会も金正恩政権の崩壊まで追い詰め、人権侵害の犯罪者として裁くという明確な姿勢を行動で示すべきです。

日本人はもっともっと怒っていいのです。

そして警戒すべきです。人材が足りない理由から隣国から拉致し、調達してくるなんてことを許してはなりません。

今後、二度と拉致事件を繰り返させないように!

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