2015.11.30 鉄道

路面電車は夜景や朝市と並ぶ観光資源?!はるばるきたぜ函館へ~

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新幹線と路面電車は直結するか?!北海道新幹線の開業が待ち遠しい函館

2016年3月、いよいよ新幹線が北海道に足を踏み入れますね!
最終ゴールは札幌ですが、まずは北海道の玄関ともいうべき函館まで開業します。

新鮮な魚介類を味わえる朝市や函館山から見下ろす夜景・・・

函館は誰もが納得しうる人気観光地ですが、こうした名物に加え、より街の移動を楽しませてくれる路面電車もまた、味わい深い演出として一役買っていることでしょう。

Hakodate was chosen as the second most attractive town in Japan after Kyoto! 函館市は「市区町村の魅力度ランキング」で、京都市に次ぐ第2位に! ちなみに、3位札…

Posted by Travel Hakodate〈函館市観光情報〉 on 2013年9月29日

 

函館の市電は開業から100年以上の長い歴史があり、私営化されてからも70年を超えます。

最盛期より路線が減少しているものの、いまだ10.9kmの距離で営業しており、市民や観光客の足として欠かせない公共交通です。

 

函館では明治生まれの路面電車が現役走行?!箱館ハイカラ號

どの都市でも最近はレトロな車両と新型車両が混じって運行されており、ここ函館も例外ではありません。

中でも古いモデルが、明治時代に製作された『箱館ハイカラ號』こと30形!

 

当初は千葉県成田市で運行されていた車両を、大正時代に購入して函館にやって来ました。

昭和に入ってからは除雪車に改造されたものの、函館市の姿勢70周年にあたる1992年(平成4年)に再び旅客車に復元され、内外装ともに当時の仕様が忠実に再現されています。

走る街も変われば姿そのものも幾度と変わり、まさに紆余曲折あったハイカラ號・・・

運行期間は年中ではなく毎年4月~10月(今年は4/15~10/31)のみですが、現役と言っても過言ではないでしょう!

函館市電が開業100周年を迎えた2013年には、ハイカラ號の車体に花をあしらった車両も特別に運行されました。

文字通り、まるでハイカラな映画の世界みたいですね!

The colorful streetcar decked out in flowers is running the town in Hakodate. レトロ市電「ハイカラ號」がキュートな花電車になって運行中。函館の路面電車の開業百周年を記念した特別仕様です(8/19まで)。港まつりに登場する「花電車」も待ち遠しい~!「はこぶら」で花電車を特集。http://bit.ly/14ScTwu

Posted by Travel Hakodate〈函館市観光情報〉 on 2013年7月3日

 

 

LRT(ライトレール)には程遠い?昔ながらの路面電車が行き交う函館

今ご紹介した『箱館ハイカラ號』は特に古く、かつ1車両のみなので、言ってしまえば特別車両です。

その他にも、函館には昭和時代に製造された車両が数多く走っていて、いわゆる「LRT(ライトレール)」というよりかは「路面電車が走る街」というイメージが強いですね。

レトロな街並みにレトロな車両という組み合わせが、旅情を掻き立てます!

There is an event of the Hakodate streetcar on October 13. 函館市電の楽しいイベントをご案内! 100年前から活躍するレトロ市電530号に揺られて沿線の歴史解説をきく「市電散歩」と、8000系の「運転体験会」が10/13に。映画のロケにもよく登場する530号、素敵です。http://bit.ly/15sbsFb

Posted by Travel Hakodate〈函館市観光情報〉 on 2013年9月25日

 

 

オリジナル塗装の方が少ない?広告をまとった路面電車だらけの函館市電

九州の長崎鹿児島で多く走っている全面広告のラッピング車両ですが、ここ函館でも頻繁に見られます。

何なら、オリジナルの姿をお目に掛かる方が貴重かもしれません。

その一部を見ていきましょう。

また、ラッピングどころか全く路面電車の形をしていない『花電車』も存在します。

元々は造花などを装飾に使っていたイベント列車に由来した呼称ですが、今では形に限ることなくイベントや宣伝に割り切った車両を総称してこう呼びます。

市民は見慣れているかもしれませんが、いきなり街中で遭遇したらビックリしますよね?!

 

札幌市電と函館市電に配備されている除雪用の路面電車『ササラ電車』

北海道と言えば、冬の雪を避けることはできません。

道路の雪をかき分ける除雪車があるように、路面電車の軌道の雪をかき分ける『ササラ電車』という除雪電車も存在します。

ちなみに、同じ道内の札幌市電には4台も配備されています!

それでも雪が路面電車の行く手を阻むことだってあります。
そんな時は、運転手さん自身がスコップ片手に雪を排除するとのこと・・・

雪国の冬をナメんな!という感じがヒシヒシ伝わってきますね。

ご苦労様でございます!

 

函館市電の名物?!強力なブレーキで坂を下り全速力で坂を上る珍しい路面電車の姿

路面電車というと、平らな道路をユッタリ走るイメージがありますよね。

例えば坂の街として有名な長崎も、市電が走っている範囲は、多少の勾配はあれど平地に限定されています。

ここ函館の市電も例外ではありませんが、1ヶ所スリリングな所があるのでご紹介をば!

下り坂を経た先に駅があるので、通常よりも強いブレーキをかけながら駅に進入することになります。

しかも、ただの駅ならまだしも、よりによって終着駅なもんだから、仮にブレーキの効きが悪かったら・・・
そして駅を発車した後はフル加速で坂を上っていかなければなりません。

これがもし逆だったらとてもエコなんですが、こればかりは仕方ないですね。

 

路面電車と路線バスも新幹線カラーでお祝い!歓迎ムードの函館

いよいよ2016年3月から北海道新幹線が開業しますが、車両はすでに函館に上陸済み!

新青森まで運行している『はやぶさ』に準じたデザインで、ピンクのラインはライラックやラベンダーのパープルに色を変えています。

実際に運行が開始されたら、パープルのラインが入った方しか北海道に来ないのかしら?

The new vehicles planned to be used for the Hokkaido Shinkansen arrived in Hakodate today!本日、北海道新幹線の新車両(H5系)が函館に上陸! 海上輸送してきた貨物船からクレーンで吊り上げられ、港町ふ頭の岸壁に降ろされました。陸揚げの様子は「はこぶら」ニュースでどうぞ。http://bit.ly/1sFZIhg

Posted by Travel Hakodate〈函館市観光情報〉 on 2014年10月13日

 

北海道新幹線の函館駅(新函館北斗駅)は、今の函館駅から遠く離れた場所になってしまいます。

とは言え、函館市としても新幹線が開通することがビッグニュースだということに変わりなく、路面電車とバスは北海道新幹線のカラーリングと合わせたラッピングを施して、開業を今か今かと待ち望んでいます。

何だか可愛らしいですね!

新幹線のカラーと合わせるコンセプトも最高ですが、市電とバスが同じデザインというところにグッときます。

ちなみにオランダのアムステルダムでは、それが当たり前です!

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函館の路面電車は飛行機や新幹線とダイレクトに乗り換えできるようになるか?!

街並み全体がレトロな雰囲気を醸し出している函館には、レトロな路面電車が合うってもんです!

このままの状態で営業が継続されれば良いなぁと客観的には思いつつも、市としてはそうはいかず、例えば函館空港までの延伸計画なども浮上しており、ちゃんと革新の動きもあるようです。

残念ながら実現には至ってませんが、飛行機の次は北海道新幹線だって待っています!

函館の路面電車がLRT(ライトレール)と化して、飛行機や新幹線とダイレクトに乗り換えできる日は来るのでしょうか?

 

古い車両とのギャップが凄い!函館市電の次世代型路面電車『らっくる号』

そんな函館の街にも、2007年から超低床車両『らっくる号』が導入されています。

しかも、2両編成の超低床車両としては国産初

他の都市で見られる似たようなモデルは、真ん中に1両プラスされた3両編成なので、2両編成となると函館市電の『らっくる号』こと9600形くらいではないでしょうか。

あまり丸みを帯びないデザインが、ヨーロッパの超低床トラムと大きく異なりますね。

車体のカラーリングは、それぞれ「雪のホワイト」と「夕方から夜に移ろう空のブルー」をイメージしたそうです。

そのせいか、雪が降る街を走る姿はシックリきますね!

 

なぜ路面電車は函館空港まで延伸しないのか?!観光名所でもある湯の川温泉から僅か3kmという壁

函館の地図や市電の路線図を見る度に感じることがあります。

惜しい!実に惜しい!

何が惜しいかと言うと、終着駅である湯の川駅の3kmほど先に函館空港があるのです!
つまり、市電を少し延伸すれば、飛行機から路面電車に乗って函館の市街地に入ることができるのです!

なぜこれを実現しないのか・・・
誰だって思いつく計画を実行しないのには、もちろん様々な理由があるからでしょう。

決して要望がないわけではないようです。

しかし、来年3月には北海道新幹線が函館まで乗り入れすることを考えると、なおさら函館空港の利用者は減り、ますます函館市電を空港まで延伸する理由が薄れてくることでしょう。

あと一歩という距離だからこそ、函館空港へのLRT(ライトレール)乗り入れ計画が実現されていないことに疑問でしたが、実際の「行政の事情」や「効果の有無」なども当然ながら考えないといけませんね。

 

新しくなったJR函館駅!しかし路面電車の乗り場は変わらず?

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見てください、この姿!
私が2002年に函館に初めて行ったときに撮った写真です。

誤解を恐れずに表現すると、いかにも「地方のターミナル駅」といった感じで、なんとも旅情たっぷりの駅舎です。

特に函館駅は終着駅で線路が終わるので、なおさら心の琴線に触れるものがあります。

そんな駅舎も、その翌年である2003年に全面改装し、一気に現代風になりました。
しかもデンマークの鉄道会社との共同製作!

これはこれで、低層かつ落ち着いた色が美しいです。

・・・あれ?市電の電停が見えないぞ?

そうなんです、駅舎の建て替えに合わせて電停も移設され、、、なかったのです。

個人的には建物内部まで乗り入れてほしいくらいですが、せめて鹿児島中央駅のように駅前広場に設置して、雨に濡れることなくJR線からダイレクトに市電に乗れるようにしてほしかったです。

とは言え、実は1990年代にも1度は駅前広場への乗り入れが検討されました。

しかしながら、事業費や道路交通などの問題により、今日まで見送られているのが残念ながらの現状です。

そんな電停も、去年の11月に曇りガラスや木を使ったデザインにリニューアルしました。

これはこれで、いかにも「路面電車の乗り場」という風情があって最高ですが、ターミナル駅として、やはりJRの駅舎から遠いことが多少は気がかりですね。

 

あれ?北海道新幹線の函館駅ってどこ?路面電車に乗り換えられる?

函館駅から距離にして15~20kmほど離れた位置にある渡島大野駅。

おそらくご存知の方は少ないでしょうけど、ここが『新函館北斗駅』に改称され、いわゆる「新幹線の函館駅」として大変貌を遂げます。

札幌までのルートを考慮した結果、仕方のないことだとは思いますが、あまりにも函館の市街地から遠すぎやしませんかね?!

函館まで飛行機を使わずに行けるようになっても、いささか不便なのは否めません。

先ほど、空港までの約3kmの延伸について話しましたが、もしこの新幹線の駅まで15~20kmも延伸するとなると、それはそれは巨大プロジェクトになってしまいます。

しかし、これは実現させる価値がありそうに思えてなりません。

採算度外視というのはナンセンスですが、新幹線に乗って函館にやって来る観光客を市街地までLRT(ライトレール)で誘導できたら、それ自体も観光資源になる気がします。

さすがにこの距離じゃ実現しないかな・・・

 

路面電車が似合うレトロな函館の街にもLRT(ライトレール)の波が?!

高い建物が少なく、それどころかレトロな建物が多く残っている函館の街には、レトロな路面電車が非常によくマッチしています。

これをLRT化して、空港や新幹線駅まで延伸して直結できたら、一つの街づくりの見本になることは間違いないでしょうが、今の函館市としては難しいのが現実です。

個人的な希望になってしまいますが、飛行機と新幹線の両方から路面電車へダイレクトに乗り継ぎできるインフラは見てみたいものがありますね!

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世界中で再評価されているLRT(ライトレール)は、レトロな雰囲気とは真逆で「最先端の都市に設けられた最先端の公共交通」というイメージがあります。

しかし、ヨーロッパの街並みを見ると、交通システム自体は未来的でも建物(外観)なんて何百年と変わっていないわけで、実はギャップだらけの景観なんですよね。

そういう意味では、函館市電も「レトロな街並みに最先端のLRTシステム」が実現可能です!

それに加え、やはり空港や新幹線駅までの延伸計画も、あきらめないでほしいと思います。

 

jp

【路面電車が走る街】

 札幌 函館 富山 大阪
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