2015.06.26 鉄道

いよいよループ化される札幌市電!冬には初音ミクとのコラボも?!

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雪ミク電車にササラ電車!札幌の路面電車は個性派ぞろい

北国の大都市である札幌には過去に3回ほど行ったことがあります。

もちろん路面電車にも乗りましたが、意外や意外!
現在運行しているのが1路線のみだということは知りませんでした。

札幌の街は地形的にも規模的にも路面電車がマッチするだろうし、勝手なイメージながら市電は複数路線で運行されているものだと思い込んでいました。

とは言え、札幌市電は様々な企画で話題を呼んだり、新たな路線を検討していたり、札幌市としても今以上に路面電車を活性化させようという動きもあるようなので、安心したと同時に期待も膨らんでいます。

たった1路線ながら廃止されていない札幌の路面電車の魅力と未来は・・・?

 

札幌市電が廃線を逃れたのは市民が声を上げたから!

営業を開始したのは、北海道の開道50周年にあたる1918年(大正7年)に遡ります。
その9年後の1927年(昭和2年)に市営化され、いわゆる市電の歴史がスタートしました。

最盛期には複数の路線で約60車両もの路面電車が走っていました。
しかし、他の都市と同様にモータリゼーションの発展に加え、さらには札幌オリンピックを契機に地下鉄が開通したことで、市電は廃線の一途を辿ることになります。

実際、1971年(昭和46年)からの4年間で多くの路線が廃止されました。

残された路線も廃止が検討されたものの、沿線住民からの要望を受け入れ、あくまで「地下鉄を補完する交通機関」と位置づけることで存続される運びとなりました。

住民が声を上げて路面電車が存続だなんた、えぇ話やぁ。(*/□\*)

 

路面電車を活かすべく札幌市長がとった行動とは?

首の皮一枚つながった状態で存続を果たした札幌市電は、同時に経営の健全化もなされ、事業を立て直すことに成功したそうです。

2001年(平成13年)には、函館の市電と共に「北海道遺産」に選定されました。

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<出典> 北海道 オフィシャルサイト

 

しかし、またまた翌年には再び赤字に・・・。
車両も古くなり、乗客数の伸びしろも見込まれないなど、ここへきてまた民間委託や廃止の話が浮上しました。

そんな折、環境面の対策や都市の活性化などの観点から、むしろ路線の再延長LRT(ライトレール)化などが提案されることに!

そして2005年(平成17年)2月、上田文雄前札幌市長は路面電車の存続を決定したのです。

えぇ話やぁ!!(*/□\*)

 

札幌市電名物その① 除雪マシーン『ササラ電車』

北海道と言えば、冬の大雪をナメてはいけません!

それは都心部の市電にも影響を及ぼし、雪に強い仕様とはいえ、吹雪やら高く降り積もった雪には太刀打ちできません。

そこで、札幌の路面電車には専用の除雪車が導入されているのです。
その名も『ササラ電車』といい、4両も配備されています!

ササラとは竹製のブラシのことで、それが回転して雪を軌道上から排除する仕組みです。
正式名称は「ロータリーブルーム式電動除雪車」といい、同じ道内の函館にも導入されています!

これはドクターイエローなみに見てみたい貴重な車両ですね。

働く車はロマン!

 

札幌市電名物その② 初音ミクをラッピングした『雪ミク電車』

ボカロの代表的キャラクターでもある初音ミクが、冬の札幌では『雪ミク』として北海道を応援するキャラクターを務めます。

もともとは2010年の「さっぽろ雪まつり」で雪像が作られたことがキッカケなのですが、それ以降も毎年のように活躍しています。

そして札幌の市電にもラッピングされ、毎冬『雪ミク電車』として運行しているのです!

しかも、毎年ラッピングが違うので、この電車を見に全国からファンが毎年のように集うことは想像できますね。
へたしたら海外からも・・・?

いやはや、立派な観光資源ですよ!

本来はソフトウェアの名前なのに、1人の立派なキャラクターとなり、挙句の果てにライブまでやってしまうほどの存在になった初音ミクは、留ま~る事を~知らな~い♪

組み立てキットまで販売されているとは・・・!

 

札幌では路面電車の車両工場見学が無料で体験できる!

最近いろいろな企業で「工場見学」が行われており、テレビでも放映されています。
飲食系だと試飲や試食も楽しめ、結構な人気だそうですね。

ここ札幌の路面電車を運営している札幌市交通局では、車庫がある事業所を無料で見学させてくれます。
しかも、スタッフさんが案内してくれるとのことなので、根掘り葉掘り質問できちゃいます!

ただ一点、整備点検する場所は危険が伴うため見学できないそうです。
これは仕方ないにしろ、種類豊富な路面電車たちを一度に見れるというのは壮観ですね!

予約制とは書いていないですが、予約した方が無難っぽいです。
…ψ(。。)メモメモ…

 

 

市民の声で残った札幌市電!次はループ化にLRT(ライトレール)化だ!

ここ札幌の路面電車も1路線しかないとは言え、進化を疎かにしているわけではありません!
他の都市と同様、環境対策や高齢化社会対策の一環でLRT(ライトレール)化が進んでいます。

新型車両の導入や利便性を考慮した新路線の設置など、今まさに著しく変わろうとしているので、その政策には要注目です!

 

札幌市電にも超低床車両が導入!ライトレールなデザイン『ポラリス』

いかにも昭和の路面電車っぽレトロな車両をはじめ、除雪用のササラ電車や初音ミクのラッピング電車が特徴的な札幌の市電にも、一昨年の2013年(平成15年)に超低床車両が導入されました。

まだ車両数は3編成と少ないですが、同年にはグッドデザイン賞も受賞し、一夜にして「街の顔」になったことが想像できます。

ちなみに、この美しいデザインは、数々の物を世に生み出した工業デザイナーの榮久庵憲司氏により手がけられました。
キッコーマンの醤油差しとか成田エクスブレスとか、、、ぜひググってみてください!

落ち着いたカラーリングが街の景観を邪魔せず、グッときますね~。

そしてこの新型車両の導入は、それ自体が最終目的ではなく、この後に控えている新プランに対応するためでもあるのです。

さて、そのドキワクな計画とは・・・?

 

札幌市民待望の市電ループ化まで僅か400m?!路線図からも一目瞭然

辛うじて1路線だけ残っている札幌の路面電車ですが、実は非常に惜しいんです!

何が惜しいかって?
現状はコの字型どころかCの字型の路線になっており、あと少しで環状線になるのです。
しかも、その「西4丁目」と「すすきの」の距離は、たった400m

もう路線図を見るだけでも「痒いところに手がチョット届かない」もどかしさが・・・。

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<出典> 札幌市 オフィシャルサイト

 

しかし!
この400mが今年の12月中に繋がり、ループ化が完成する予定です!

しかも!
軌道は道路中央ではなく、上りと下りが離れた状態で歩道沿いに設置されるそうです。

このケースはあまり見たことないので、これは凄く楽しみですね?!

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<出典> 国土交通省 オフィシャルサイト

 

市電の時刻表にも変化が?!ループ化による札幌市のメリットは計り知れない

路線がループ化されることで、市電は終着駅で折り返さずにすみます。

すると、例えば運転手と車掌の交代の必要性もなく、様々なことがスムーズになり、スムーズになることで、運転間隔の短縮や運転本数の増便なども可能になります。

利用者にも運営側にも大きなメリットとなること間違いなし!

しかも、現状は終着駅である「すすきの」と「西4丁目」の両電停が1本の線路しかないため、なおさら折り返しによるタイムロスが生じやすい状況となっています。

車両が短いため3分ほどで折り返し運転ができているそうですが、ループ化すれば運転間隔が2分にも1分にも短縮でき、これは決して小さいことではないでしょう。

今回の環状線計画は全て複線なので、当然これら2つの電停も線路は2本に増設されます。

この400mの延伸に掛かる費用は20億円と報じられていますが、様々な効果を考えると、あながち高くないのかもしれませんね。

少なくとも地下鉄に比べたらはるかに安価ですし、その建設費の安さこそ路面電車たる所以でもあるし!

 

ループ化された環状線は昔の姿?!かつての札幌市電が復活

札幌市民が待ちに待った市電の環状線化計画!

とは言え、かつてはこの400mの区間にも市電の路線は敷かれていました。

多くの路線が廃止に追い込まれた1974年(昭和49年)に、地下鉄の開業や車社会への転換により廃線となった、いわゆる例のパターンです。

ということで、この環状線自体は新しいですが、400m区間に関しては「新設」ではなく40年ぶりの「復活」ということになります。

太い駅前通りに路面電車がガタゴト(新型車両だとスーッ)、、、素敵すぎる!

 

市電が札幌駅に直結?!すすきのまで路面電車でGo!

もう1つ期待したいのが、玄関でもあるJR札幌駅までの延伸計画!

札幌市としては、すすきの周辺の環状線化に加え、さらにレベルアップさせるべく札幌駅前への乗り入れも検討しています。

この「札幌駅~すすきの」区間も昔は路面電車が走っていたので、これまた「復活」ですね!

普通に計画すると、終点の札幌駅前では折り返し運転となってしまいます。

しかし、先に紹介したように折り返し運転はデメリットしかないため、この札幌駅前でもループ運転をできるようにするとかしないとか?

「ライトレールと言えば富山」のように、「ループ線と言えば札幌」といった環状線の代名詞にもなり得ますね。

ぜひ期待したいところです!

 

 

まさに市電!札幌市に支えられた路面電車は廃線どころか路線復元へ!

除雪用の『ササラ電車』や初音ミクとコラボした『雪ミク電車』など、車両が特徴的な札幌の路面電車も、これからはインフラの進化/真価に注目が集まることでしょう。

この度の「環状線の開業」をはじめ、すでに進化が見られている「超低床車両の導入」など、札幌の路面電車が盛り上がるように復活していく様は、札幌市の住人ではない私も楽しみで仕方ありません!

それもこれも、70年代に市電が全廃せずに、こうして1路線でも残っていたというのは大きな救いではないでしょうか。

しかもそれが市民の声によるものだから、なおさら感動します!

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市民により存続され行政により進化される札幌の路面電車こそ、これからのコンパクトシティの時代において非常に参考になるムーブメントになることでしょう。

 

jp

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