2015.05.30 鉄道

100周年を迎えた長崎の路面電車!運賃は一律たったの120円!?

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日本最古の木造車両を日本最安の料金で乗れる長崎の路面電車!

長崎市民にとって『電車』と言えば、なんどJR線ではなく市内を走る路面電車のこと!

運営する長崎電鉄は今年で営業100周年を迎え、広島と肩を並べる「路面電車が走る街」の代表の1つではないでしょうか。

PR電車503号

Posted by 長崎電気軌道 on 2015年6月28日

 

それだけに、いくつかの日本一/日本初があります。

☑ 日本一!安い運賃 【一律120円】
☑ 日本一!古い木造車両の現役走行 【明治44年製】
☑ 日本初!車体広告の塗装 【昭和39年】
☑ 日本初!商業ビル内を走行 【平成2年】

総営業距離は11.5kmと決して大規模ではありませんが、その利便性企業とのコラボレーションなど、注目すべき点はたくさんあります!

そんな地域密着型の長崎電鉄をまとめてみました。

 

どこまで行っても運賃たったの120円?!これぞ長崎市民が誇る路面電車!

消費者にとって料金が安いに越したことはありません。

もちろん安かろう悪かろうでは「安物買いの銭失い」のごとく後悔するだけですが、長崎電鉄の一律120円という料金設定は破格ではないでしょうか?!

しかも、2009年10月に値上げした結果が今の120円であって、それまでは一律100円という料金設定が25年間も据え置かれていたのです!

この間には、消費税3%の導入および5%への引き上げがありましたが、便乗値上げになるとして値上げをしてこなかったのです!
そしてこのポリシーは今にも通じ、去年の8%への引き上げ時も値上げはされていません!

どこかマスコットのながにゃんに男気を感じます。笑

初のテレビ取材で緊張の面持ち

Posted by 長崎電気軌道 on 2015年6月3日

 

ちなみに、2009年に100円から120円に値上げした理由は、バリアフリー対応をはじめとする安全対策の設備投資のため、便乗値上げとは違って納得がいきます。

いわゆるLRT(ライトレール)化というやつですね、これは!

 

まさにイメージ通りの路面電車!明治時代の木造車両が21世紀の長崎市内を走る

路面電車のデパートと言えば、25車種136編成が運行している広島が有名ですが、ここ長崎も車両のバラエティーでは負けておらず、実に21車種が運行しています。

その中でも1編成だけ際立っているのが、明治44年に製造された木造列車

しかも、大事に保管されているわけではなく、年に数回のイベントなどではしっかりと動かしているから凄いですよね。

100歳を超えてもなお現役選手です!

鉄道の日記念イベントのお知らせです。10/14は「鉄道の日」です。それに先立ちまして10/5(日)に鉄道の日記念イベントを実施します。☆明治電車168号記念運行☆グッズ出張販売(JR長崎駅かもめ広場)…

Posted by 長崎電気軌道 on 2014年10月1日

 

ザ・路面電車という感じがしますね。
この木製の床を歩いてミシミシ言わせたいわぁ。

 

チキンラーメン号に桃鉄号!長崎の路面電車は動く巨大広告

1964年(昭和39年)に日本で初めて車体広告を採用したのも、長崎電鉄!

しかも当時は、今のようなラッピングではなく塗装していたというから驚きです。
ガクガク(((;゚Д゚)))ブルブル

今まで様々な企業広告を採用してきましたが、特に2003年に登場した「日清チキンラーメン号」は、長崎市民の枠を超えて多くの方もご存知ではないでしょうか?

そして、同じくらいインパクトあるのが、あの『桃鉄』とのコラボ!

コラボというより、実際に「リアル桃太郎電鉄(ながさき編)」という企画が今まで2回行われ、ゲームと同じようにサイコロ振ってゴールを目指すというものでした。

ちなみに、日本で初めてリアル桃鉄を開催したのも、岡山ではなく長崎!

リアル桃鉄は学生の頃ちょっとやってみようと思ったこともありますが、本当に実現させちゃうなんて素敵すぎますね。

社長、大変です!リアル桃鉄がふたたび長崎で開催されるそうですぞ!長崎へ向かいましょう!!昨年話題になった「リアル桃太郎電鉄ながさき編」長崎の路面電車を舞台にバージョンアップして帰ってくる!5/31(土)、6/1(日)の2日間、…

Posted by 長崎県観光振興課 on 2014年5月16日

 

 

長崎名物?!建物の中に吸い込まれる路面電車

路面電車が地下を走ったりするなど珍しいシチュエーションにはグッときますが、長崎の路面電車は駅舎でもない商業ビルの中を走行します。

もちろん順序としては、元々あった軌道を跨ぐように建物を建てたことになりますが、この形式は長崎の市電が日本初の例です。

ちなみに、その建物である長崎西洋館は長崎電気軌道(長崎電鉄)の子会社とのこと。
なるほど、そういうことね。

ここでポイントなのは、西洋館の中に駅があるなら「駅ビル」として機能しますが、ただただ通り抜けるだけという・・・
しかもこれ、建物内をカーブしてるのが一層たまらない!!!

大阪にある例の「ビルの中を突っ切る高速道路」を連想しました。

あともう1つ、終着駅である蛍茶屋駅の先にある車庫も面白いです。

これは通り抜けではなくどん詰まりですが、ファミレスの下に路面電車が吸い込まれていく様はグッときますね~。

そもそも終着駅は1面2線のホームだから、その先に車庫を設ける必要がなさそうなんですが、多くの車両を運行する長崎電鉄では待避線を延伸しておかないと、間に合わないのかもしれませんね。

 

坂だらけの長崎市!なぜ路面電車が市民の足に?

長崎名物と言えば?

ちゃんぽん、眼鏡橋、ハウステンボス、グラバー邸、軍艦島、、、
まぁ他にも色々ありますが、タモリなら『坂道』と答えるに違いない!

そう、長崎は「路面電車の街」とは対照的に「坂の街」でもあります。

さすがに路面電車は急な坂道を上がれるほどパワフルではありません。
もちろんそれはブレーキ性能にも言えるでしょう。

ではなぜ、坂の街である長崎では路面電車が活発なのか?!

実はこれ全く逆で、坂が多いからこそ路面電車が適しているのです。
それはどういうことか?

つまり、長崎は少しでも市街地から離れると山になってしまい、平地は限定的です。

この限られた土地が、結果的に路面電車に適したコンパクトシティのサイズなのではないでしょうか?

これがもし平地がもっと広くて街が開発されていたら、トラムだけでは対応しきれず、それこそ郊外用に地下鉄など建設されたかもしれませんね。

 

 

長崎電気軌道も路面電車からLRT(ライトレール)に?!

日本で『LRT』と言えば、やはり富山でしょうか?

いわゆる次世代型の路面電車で、主に環境対策・渋滞対策・高齢化対策など様々な活用メリットが挙げられます。

ところが最近では、富山に限らず路面電車をLRTにシフトしている例が多く見受けられ、ここ長崎も例外ではありません!

バリアフリー対策として2003年から超低床車両が導入されています。

低床車記念写真開通100周年の記念に全低床車を並べて記念撮影しました。5両すべて揃うのは最初で最後かもしれません。非常に貴重な写真だと思います。シェア大歓迎です。

Posted by 長崎電気軌道 on 2015年5月19日

 

特に地方の高齢化社会にとっては、懐かしい路面電車の面影を残しながら次世代のLRTに変化していくことは避けられないですからね。

 

哀愁の路面電車 vs 次世代のLRT(ライトレール)

長崎電鉄で使われている超低床車両は、まだ5編成しかありません。

使い勝手のことを考えると、もっと増やすべきでしょう。
しかし、勝手ながら路面電車に哀愁を求めてしまう自分としては、やはり昭和の車両に遭遇した時の方が感動が大きいことは否めません。^^

 

嗚呼、美しい。
工場萌えと車庫萌えは同じジャンルな気がしてなりませんが、まぁその話は置いといて・・・

新型車両は全体の7%ほどしかないので、どうしても古き良き車両が目立ちます。

なぎら健壱なら「オツだね!」なんて言うことでしょう。

 

長崎が変わる?!路面電車の街から新幹線&LRT(ライトレール)の街へ

北陸新幹線や北海道新幹線の話題が尽きませんが、2022年開業予定の長崎新幹線も忘れてはなりません!

正確には『九州新幹線(長崎ルート)』で、今すでに鹿児島まで開通しているのが『九州新幹線(鹿児島ルート)』なんでそうです。
・・・知らなんだ!

しかも、途中の一部区間は在来線の線路をそのまま利用するため、異なる線路幅に対応できる『フリーゲージトレイン』の実用化も期待されています。

そもそも長崎新幹線の必要性については(ry

話が脱線しましたが(縁起でもない)、この新幹線の開業に合わせて長崎駅が高架化されるなど、駅前周辺が一変する予定です。

現在、長崎駅でJR線を降りて路面電車に乗り継ぐには、歩道橋で駅前の広場と大通りを渡らなければなりません。
しかも階段のみのため、車椅子などを必要とする方にとっては死活問題です。

スムーズな動線確保はもちろん、バリアフリー対策は必須ですね。

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それこそ、JR線のプラットホームが高架化されるのなら、北陸新幹線が開業した富山駅のように、新幹線を降りてそのままLRT(ライトレール)に乗れる動線を是非とも真似てほしいですね。

完成イメージ図を見ると、期待しても良さそうです!

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<出典> 長崎市 オフィシャルサイト

 

 

長崎に残る路面電車の情緒!LRT(ライトレール)の整備は?

古い路面電車が多く走る長崎は、街のスケールも程よく、例えば広島と比べると風情情緒を強く感じます。

よそ者としては、できればこのままの状態で続いてほしいところですが、環境対策や高齢化社会対策の一環として、やはり超低床車両の導入各停留所のバリアフリー化などは避けられません/避けてはなりません。

長崎駅は終着駅なので、パリ北駅やアントワープ駅のようなヨーロッパのターミナル駅さながら、世界レベルでのコンパクトシティの玄関を期待したいですね。

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どこか懐かしい路面電車は次世代型路面電車『LRT(ライトレール)』に進化し、環境対策・渋滞対策・高齢化対策など様々な活用メリットがあることから、全国はもとより世界的に再評価されています。

 

jp

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