2015.10.15 鉄道

利用客数は約250万人以上! 「池袋駅」の安全対策・ホームドアの設置状況は?

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「♪ふしぎな、ふしぎな池袋~、東は西武で、西、東武♪」

今回は、東京の3大副都心の一つ池袋に位置する「池袋駅」をご紹介します。

池袋駅全体の一日平均の利用者数は約250万人であり、各社の駅の中ではJR東日本では新宿・渋谷に次ぐ第3位、東武・西武・東京メトロでは第一位の乗客数を誇っています。

現在は合わせて8路線が当駅に乗り入れています。埼玉・東京都北西部からは東武東上線・西武池袋線・埼京線(湘南新宿ライン)という3路線が集まっていることから、山手線の駅の中でも特に埼玉県からの利用客の流入が多い駅です。

池袋駅を中心として周辺には多くの商業施設が建ち並んでおり、繁華街や歓楽街が広範囲に形成されています。

初めて池袋駅に来た人にとっては、駅「西口」に東武百貨店と東武池袋駅、駅「東口」に西武百貨店と西武池袋駅があるので戸惑ってしまうことでしょう。

しかし、池袋駅前にある某家電量販店のテーマソングを覚えている人であれば、かえって分かりやすいかもしれませんね。

 

【世界の駅乗降客数ランキング】(※以下の表はこちらのページを参考にしました)

 1位  新宿駅   東京都
 2位  渋谷駅   東京都
 3位  池袋駅   東京都
 4位  梅田駅   大阪府
 5位  横浜駅   神奈川県
 6位  北千住駅  東京都
 7位  名古屋駅  愛知県
 8位  東京駅   東京都
 9位  品川駅   東京都
10位  高田馬場駅 東京都

 

利用客数 約250万人超 「池袋駅」は巨大なターミナル

池袋駅の一日の平均乗降客数は、新宿駅、渋谷駅に次いで日本で3番目に多い駅となっています。

JR東日本だけでも約50万人、私鉄と地下鉄が約150万人、あわせて約250万人にも上ります。

特に私鉄2社、西武・東武は自社路線の駅の中で第一位の利用者数となっています。

大手私鉄としては一駅の利用者数でトップの数字です。

南北方向にJR・西武・東武の線路が通っており、これに地下でクロスする形で、東京メトロの各路線の線路が東西方向に延びています。

それらの東西の駅構造物および商店街・文化施設は地下の自由通路によって結ばれています。

池袋駅は以下の4社8路線が乗り入れています。

① JR東日本 山手線・湘南新宿ライン・埼京線
② 東武鉄道 東上本線
③ 西武鉄道 池袋線
④ 東京メトロ 有楽町線・丸ノ内線・副都心線

 

JR東日本【乗車人員 549,503人/日】

渋谷駅には、山手線・埼京線・湘南新宿ラインの3つの路線が乗り入れています。

埼京線・湘南新宿ラインは同一ホームから発着しています、利用者はどちらかの路線の車両の先に出発する列車を選んで乗車することができるようになっています。

山手線は全29駅にホームドアを設置する計画が進行中です。

池袋駅と同じ主要駅である新宿駅・東京駅・品川駅などは、大規模駅改良工事を予定していてそれに合わせて設置される予定となっているのに対し、池袋駅では2013年に山手線6・7番線側のみすでにホームドアが設置され稼動しています。

5・8番線(山手線副線)は発車本数が少ないことから、設置の対象外となっています。

 

② 東武鉄道【乗車人員 472,132人/日】

東武鉄道が池袋駅に乗り入れているのは、東上本線です。東武池袋駅は地上駅で、西口の東武百貨店の1階に位置しています。

前述のCMのテーマソングで「西、東武」となっているのは、東武鉄道が先に、西側に駅を作ってしまったためです。後発の西武鉄道は、無理やり線路を曲げて東側に駅を設置したので、「東が西武で西、東武」という現在の位置関係になってしまったのです。

東上線はもともと「東京~上州(群馬県渋川)」を結ぶ計画の路線だったので。その頭文字が「東上」線の由来というわけです。そのルートとして池袋から川越方面、方角としては西に向かうので、西側に駅を作ったのです。

結果的に、川越までは開通したもののその先は……ということになってしまいました。

東上線は、一日に約100万人もの人が利用する東武鉄道の中でも一番の利用者を誇る路線となっています。そこに様々な要因が重なって、首都圏の私鉄の中で東上線が人身事故派生件数が最も多い路線になってしまっています。

そのため、東武鉄道でも安全対策には苦慮しているところです。池袋駅においては、人身事故防止のためホームドア設置予定という発表はありましたが、具体的な計画かはまだ発表されていません。

 

③ 西武鉄道【乗車人員 478,545/日】

西武鉄道は池袋線が乗り入れています。

西武池袋駅は4面4線を有する地上駅で、前述の東武とは反対側の駅東口、西武百貨店池袋店の一階に位置しています。

池袋線も東武線と同様、西の方へ線路が伸びているため、池袋駅と椎名町駅の間でJRの線路をクロスする形になっています。

池袋駅は比較的ホームが広くなっていますが、西武の各駅の中でも第1位の利用客を誇るため、朝夕のラッシュ時には非常に混雑します。そのため、以前から線路への転落事故の危険性が指摘されていました。

そこで、西武鉄道はプラットホームにおける安全性の向上のため、池袋駅にホームドアを設置することがすでに決定しています。2014年から工事に着手しており、2017年には設置完了する予定となっています。

 

東京メトロ【乗降人員 523,834人/日】

東京メトロは、丸ノ内線、有楽町線、副都心線の3路線が池袋駅に乗り入れています。

同じ駅といっても、各線とも乗り場は独立しており、各路線間を連絡する通路が設けられています。

有楽町線・副都心線は、西武線・東武線との直通運転となっています。

また、副都心線は、東急東横線とも直通運転しており、4社4路線が入り乱れて、路線図はかなり複雑なものとなっています。

これら3路線とも、全駅にホームドアが設置済みであり、もちろん池袋駅でも稼働中です。

 

ホームドア設置工事完了まで残りのホームは2つ

池袋駅に乗り入れしている8路線のうち、4つの路線にはホームドアがすでに設置されています。そして、西武では設置工事が間もなく開始し、東武でも設置予定がアナウンスされています。

残るは、JR東日本の埼京線・湘南新宿ラインです。

前述のように、埼京線と湘南新宿ラインは共通のホームを利用しているため、設置工事はあと2つのホームで完了です。

そのため、早期のホームドアの設置が待ち望まれるところです。

東上線は首都圏でも人身事故多発路線であり、一人当たりで見ると利用者が多い山手線や中央線と比較して、東上線の人身事故の多さが目立っています。

できるだけ全線へのホームドア設置を推し進めてほしいところです。

 

※希望日本研究所 第8研究室

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