2015.06.18 鉄道

東京メトロ・日比谷線、東武線と共通仕様の新車を導入しホームドア設置へ

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新型車両は東京メトロ・東武で仕様共通化、日比谷線の全駅にホームドア設置へ!

2015年6月17日、東京メトロと東武鉄道は、2016年度から 2019 年度 にかけて導入を進める東京メトロ日比谷線・東武スカイツリーラインの相互直通運転車両について、新型車両の形式名称と基本的な仕様を発表しました。

最も大きなポイントは、東京メトロが導入する新型車両と東武が導入する新型車両で仕様が共通化されることです。

 

外観は各社の現行車両のイメージを踏襲

外見のデザインは、東京メトロと東武の車両とで異なります。

  • 東京メトロ 13000系 歴代の 3000系や 03系の系譜を踏襲しながらも、近未来的な形状アレンジを加えました。カラーリ ングは路線イメージを意識した配色とし、これまでのデザインを一新した車両を表現しました。
  • 東武鉄道 70000 系 現行の日比谷線直通車両 20000系のコンセプトカラー「ロイヤルマルーン」をもとに、「赤」と「黒」 の2つの原色に再精製することで、現代の先鋭的なカラーリングに昇華させ、日比谷線直通車両の刷 新を表現しました。

(「東京メトロ・ニュースリリース」より)

左が東京メトロの13000系、右が東武の70000系電車のイメージです。

 

仕様を共通化して利便性・快適性を向上

新型車両の共通の特徴は以下のようになっています。

 

【車内快適性の向上(共通仕様)】

  • 車内空間を快適にするため、58.0kW の冷房能力を持った冷房装置を導入します。
  • 座り心地を向上させるために、1人あたりの座席幅を広げ、クッション性を改良します。
  • 曲線走行時のレールと車輪から発せられる騒音を低減するため、操舵台車を採用します。
  • 混雑時に手荷物などが着座されているお客様に接触しないよう座席横の仕切りを大型化します。
  • 開放的な車内空間とするため、連結面や座席横の仕切り、荷棚に透明な強化ガラスを採用します。

 

【環境負荷低減(共通仕様)】

  • 永久磁石同期モーター(PMSM)の採用により、現行の東京メトロ 03 系 VVVF インバーター制御車両と 比較して約 25%、現行の東武鉄道 20050 型 VVVF インバーター制御車両と比較して約 25%の駆動系消 費電力量を削減します。

 

【車内装備(共通仕様)】

  • 海外からのお客様が増加している状況を踏まえ、乗換案内や駅設備案内を多言語に対応するとともに、 ニュースや天気予報等、より多くの情報を見やすく、きめ細やかに提供するため、各ドア上部に17インチワイド液晶の車内表示器を3画面搭載します。
  • 車いす・ベビーカーをご利用のお客様、旅行等で手荷物が多いお客様に配慮し、全車両にフリースペ ースを設置します。
  • 車端部の座席を全て優先席とし、優先席を必要とされているお客様へ配慮いたします。

(「東京メトロ・ニュースリリース」より)

これらにより日比谷線はより使いやすくなりそうです。

 

3扉車と5扉車の混在がホームドア設置の障害に

いままでは、一両18mの8両編成で、3扉車と5扉車とが混在する状態でしたが、新車は20m・4扉の7両編成に統一されます。

それには理由があり、乗り入れ開始当時はの営団地下鉄と東急ではまだ大型の20m車がなかったので、18m・3扉の中型規格車を採用しました。

開業から50年ほどった今では、各社とも20m・4扉の大型車が標準になり、日比谷線の乗り入れ用に別途18m車両の編成を用意する状況になってしまっています。

一部車両を5扉にして対応していますが、もともと小柄でドア数も3扉なので混雑をさばききれないことが多くなってきました。

それに、日比谷線は道路下になるべく収めるため、その走行には結構苦心しているようです。

道路の下に沿うように走るため急なカーブも多く、そのたび「キーキー」という騒音が発生します。

今回、20m車を導入するために車輪が自動的に舵を切る「操舵台車」を採用し、大型車の走行にも問題無く対応できるようになりました。

また、走行時の「キーキー」音も低減され、この意味でも快適性が向上するといっています。

それに加え、扉位置の不一致はホームドア設置の大きな障害にもなっていました。

ですが、今回の扉統一により、ようやく日比谷線のホームドア設置計画が現実化します。

 

※希望日本研究所 第8研究室

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