2015.06.03 自転車

逆走に傘差し!講習&罰金を避けるべく自転車運転者が守るべき交通違反

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相変わらず逆走自転車が減らない!交通違反の自転車運転者は罰金のルールを知ってる?

6月1日、危険な運転を繰り返す自転車利用者に安全講習を義務付ける改正道交法が施行されました。

ネットやテレビでも連日ニュースになっているので、ご存知の方も少なくはないと思います。

とは言え、決して交通ルールが変わったわけではありません!
ルールは以前から定められています!

それでも、例えば去年2014年に起きた自転車事故11万件の中で、死傷した人の約6割が交通ルール違反だったという事実もあり、ここへきてやっと取り締まりが強化されることになりました。

やっとか・・・今回の法改正は、主に以下の2点です。

【1】 14項目の危険行為を設定

【2】 この危険行為を3年以内に2回以上犯した14歳以上に講習受講の義務付け

それぞれについて分かりやすくパパっとまとめてみます。

 

逆走や傘差し運転だけじゃない!自転車運転者講習の対象となる14項目の危険行為

☑ 信号無視
☑ 遮断踏切立入り
☑ 指定場所一時不停止等(足を地面に付けなければならない)
☑ 歩道通行時の通行方法違反(歩道では歩行者を優先し車道側を走行)
☑ ブレーキ不良自転車(前輪後輪ともにブレーキが必要)
☑ 酒酔い運転
☑ 通行禁止違反(車と同じく一方通行など道路標識に従う)
☑ 歩行者専用道路における車両の徐行違反(歩行者がいなくても)
☑ 通行区分違反(車道の逆走は論外)
☑ 路側帯通行時の歩行者の通行妨害(とにかく歩行者優先)
☑ 交差点安全進行義務違反等
☑ 交差点優先車妨害等(車と同じく優先道路の走行車を優先)
☑ 環状交差点安全進行義務違反等(ラウンドアバウトでは徐行)
☑ 安全運転義務違反(無灯火・傘さし・イヤホン装着・スマホ操作・・・)

 

こうも漢字で並べられると、日本語とは言えい実が分かりづらいですよね。^^;
よっ!さすがお役所仕事っ!

ということで、カッコ書きで分かりやすく書き直してみたのですが、いかがでしょう?

そんなの知ってるよ!当たり前だよ!という項目が大半かと思いますが、最後の 「安全運転義務違反」は守れていない人が本当に多いです。

中には、イヤホンで音楽聞きながらスマホ見ながら逆走なんていう強者トンチンカンもいるから困ります。

では、これらの危険行為を犯して取り締まられたら、実際どうなるのでしょうか?

 

14歳以上が対象!受けないと罰金!自転車運転者講習制度

(1) 自転車運転者が危険行為を繰り返す(3年以内に2回以上)

(2) 交通の危険を防止するため都道府県公安委員会が自転車運転者に講習を受けるよう命令

(3) 講習の受講(時間:3時間/手数料:5700円)

 

今回の法改正の目玉が、この『講習受講義務』です。

手軽な自転車だけに気軽に信号無視とかしてしまうと、こうして講習を受けなければならなくなります。

何となく自転車は車ほど大げさに考えづらく、無視してても大丈夫かな?なんて思ったら大変!
この講習から逃げ続けると、なんと5万円以下の罰金が課せられてしまうのです。

自転車は車両であると認識を改めることが、何よりも大事ではないでしょうか。

 

 

法改正で交通違反の自転車は減るか?!逆走や傘差し運転は罰金の対象です

私自身も普段は片道30分程度の自転車通勤をしています。

今回の法改正で実際に街中で何かが変わるのか、チョット期待しながら、6月1日の朝8時半に家を出てました。

そこで見たものは・・・?!

 

信号無視に逆走にスマホに傘さし!街中は交通違反の自転車だらけ!

結論から言いますと、目立って何も変わっていません。

今回の法改正が周知徹底されていないのか、はたまた知っている上で悪びれず危険行為を犯してしまっているのか・・・。

どちらにしろ、違反は違反!

そして実際、秘技「傘さし&逆走」の自転車を目撃しました。

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個人的に日傘をさしながらの自転車は初めて見ました。

もう法改正とか抜きにして、ただただ呆れる一方です。
こういう自転車を見ると、本当に取り締まりを強化していただきたい!と思うばかりです。

とは言え、6月1日からは多くの警察官が街角に立ってバンバン取り締まるのかと思いきや、少なくとも私の道中では全くそんなことありませんでした。

何となく拍子抜けしてしまった自分がいます・・・。

 

自転車事故に遭遇!交通違反(歩道走行)を避けたために接触か?!

自転車は原則として車道の左端を走行するよう決められていますが、車線が細かったり路上駐車の車が邪魔だったり、ずっと車道を走り続けるのは現実的に非常に厳しいです。

そんな折、たまたまかもしれませんが、事故に遭遇してしまいました。
法改正当日の6月1日、都内港区某所です。

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今回の法改正で、 自転車も例外的に歩道を走行できるにも関わらず、歩行者との接触を避けて車道を走る人が今まで以上に増加すると思います。

私も正直、車道と歩道で通りやすい方を車と歩行者それぞれに対して気を付けながら自転車に乗っていますが、何となく車道を走るよう心掛けるようになりました。

とは言え、危険度の高い「車との接触」を避けたいのが人間の本能です。

普段から都内を自転車移動する私の個人的な感想としては、現実と法律とインフラが全くと言っていいほどバランス取れていないように感じざるを得ません。

 

 

法律改正後の半年間、摘発件数6,521件!講習受講者4人!それでも減らない逆走や飲酒運転

警察庁により、改正道交法が施行された2015年6月1日~11月30日までの半年間における「自転車運転の危険行為」の摘発件数および詳細が発表されました。

その総摘発件数は、実に6,521件とのこと!

普段あまり呼び止められている自転車運転者を見かけないので、こうして危険運転者がしっかり摘発されていることに安心しました。

では、危険行為として挙げられている14項目のうち、主にどういった内容で摘発されているのか、代表的なものを見てみましょう。

信号無視 2790
遮断踏切立入り 1659
安全運転義務違反(無灯火・傘さし・イヤホン・スマホ) 715
指定場所一時不停止等 536
ブレーキ不良自転車(ピストバイクなど) 312
通行区分違反(車道の逆走など) 111
酒酔い運転 85

 

最近もっぱら問題視されている「スマホを操作しながらの運転」「逆走」が上位にくるかと思いきや、今も昔も変わらずとでも言うべきか、やはり「信号無視」が断トツ1位という結果です。

これは検挙しやすいというのもあるかもしれませんが、どうしても自転車というのは車やバイクと比べて気軽に信号無視をしてしまいがちなので、なおのこと気を付けなければなりません。

捕まるのはイヤだ!罰金はイヤだ!ではなく、あくまで事故を起こさないため!

本人の単独事故で済むならまだしも、交通事故というのは往々にして他人を巻き込んでしまうことがほとんどなので、自転車を「歩行者の延長」として考えるのではなく、自力ながらも「軽車両を運転している」という自覚をもちましょう。

しかし興味深いのが、実際に有料講習を受講した人がたった4人ということ!

運悪く2回も引っかかったのが4人なのか・・・
1度でも摘発されたら皆さん襟を正して安全運転を心掛けるのか・・・

どちらか定かではありませんが、せっかく「2回以上繰り返したら」とワンチャンス与えてくれているので、後者であると信じたいですね。

 

逆走する自転車が減らないのはインフラに問題あり?日本にも必要な自転車専用レーン

歩行者と車は、疑いもなく完全に歩道と車道とで分離されています。

それにも関わらず、その中間に位置する自転車は、言ってみればどちらを走っても良いことになっており、結果として歩行者とも車とも接触する可能性が常にあります。

もし今回の法改正が自転車事故の減少を目的としているなら、ハッキリいって何の解決にもなっていないでしょう。

もっと根本的なインフラの大改造、すなわちは『自転車専用レーン』の設置を本気で考えなければならない時がきています!

もう、金が無い!場所が無い!などとは言ってられません!

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歩道と車道が分離しているのに、その中間の自転車専用レーンが独立分離して設置されていないのは、不思議に思いませんか?
市民権を得ている日常的な自転車の使い勝手が不自由というのは、先進国としてあるまじき姿です。

道路を使用する誰もが、自転車と接触する可能性があり、決して他人事ではありません。
いくら保険に加入しても、いくら罰則を強化しても、命までは救えません!

 

 

希望日本研究所 第5研究室

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