2015.05.29 文化芸術振興

強制連行の爪痕、日本の世界遺産登録妨害!

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世界遺産を登録する度に妨害されてはかなわない。

日本各地に驚く程、文化遺産がのこされています。

こういった日本の文化遺産は、正しい歴史とともに次世代に必ず受け継いでいかなければなりません!

 

強制連行の爪痕、西洋技術と日本の伝統文化の融合で生まれた産業革命遺産

日本の「世界遺産登録」をめぐり、連日、中国・韓国から強烈な非難です。

日本が申請している「産業革命遺産」とは

日本の重工業の歩みをたどるもので、幕末に薩摩、長州、佐賀藩などが手がけた反射炉や造船所跡、ドック跡から、明治時代後期の官営八幡製鉄所や三池炭鉱、三菱長崎造船所に至る、8エリアの23件が構成資産(要素)。同造船所の大型クレーンなど、これまで日本の世界遺産にはなかった稼働中の施設や、「軍艦島」として有名な端島炭坑が含まれる。

(Yomiuri Online:2015年5月5日掲載)

5月初めには、日本政府は「世界遺産登録の可能性が高い」と報じましたが、登録達成できるでしょうか?!

政府が国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産への登録を目指す「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」(福岡県など8県)について、ユネスコの諮問機関「国際記念物遺跡会議(イコモス)」が、登録をユネスコに勧告した。

内閣官房が4日、発表した。6月28日から7月8日までドイツのボンで開かれる世界遺産委員会で、正式決定される可能性が高い。

勧告通り登録されれば、国内の世界文化遺産は、昨年登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」(群馬県)に続いて15件目となる。

(Yomiuri Online:2015年5月5日掲載)

軍艦島

軍艦島(端島)の全景。島の南西の海上から撮影。
作者:Hisagi (氷鷺)  Date:2009.4.23

 

5月25日にシンガポール華字紙・聯合早報が「遺産登録申請は北東アジアの傷を開くもの」「明治産業施設の世界遺産登録、中韓が協力して反対」と報じました。

「世界遺産」をめぐる猛烈な反対運動が、6月末から行われる世界遺産委員会での最終決定を前に激化しています。

 

今回世界遺産登録申請された「明治日本の産業革命遺産 製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業」の場所

推薦資産は、広範囲に点在する複数の物件をまとめて1件の世界遺産とするシリアル・ノミネーションによるアプローチであり、8つのエリア、全23資産により構成されている。

 

エリア1:萩(山口県)
1-1.萩反射炉(山口県萩市、1856年)
1-2.恵美須ヶ鼻造船所跡(萩市、1856年)
1-3.大板山たたら製鉄遺跡(萩市、1855年)
1-4.萩城下町(萩市、江戸時代)
1-5.松下村塾(萩市、1857年)
エリア2:鹿児島(鹿児島県)
2-1.旧集成館(鹿児島県鹿児島市、1854年)
旧集成館反射炉跡(1851年)
旧集成館機械工場(1865年)
旧鹿児島紡績所技師館(1867年)
2-2.寺山炭窯跡(鹿児島市、1852年)
2-3.関吉の疎水溝(鹿児島市、1858年)
エリア3:韮山(静岡県)
3-1.韮山反射炉(静岡県伊豆の国市、1857年)
エリア4:釜石(岩手県)
4-1.橋野鉄鉱山・高炉跡(岩手県釜石市、1858年)
エリア5:佐賀(佐賀県)
5-1.三重津海軍所跡(佐賀県佐賀市、1858年)
エリア6:長崎(長崎県)
6-1.小菅修船場跡(長崎県長崎市、1869年)
6-2.三菱長崎造船所 第三船渠(長崎市、1905年)
6-3.長崎造船所 ジャイアント・カンチレバークレーン(長崎市、1909年)
6-4.長崎造船所 旧木型場(長崎市、1898年)
6-5.長崎造船所 占勝閣(長崎市、1904年)
6-6.高島炭坑(長崎市、1869年)
6-7.端島炭坑(長崎市、1890年)
6-8.旧グラバー住宅(長崎市、1863年)
エリア7:三池(福岡県・熊本県)
7-1.三池炭鉱、三池港(福岡県大牟田市・熊本県荒尾市)
三池炭鉱 宮原坑(大牟田市、1898年)
三池炭鉱 万田坑(大牟田市・荒尾市、1902年)
三池炭鉱 専用鉄道敷跡(大牟田市・荒尾市、1891年)
三池港(大牟田市、1908年)
7-2.三角西(旧)港(熊本県宇城市、1887年)
エリア8:八幡(福岡県)
8-1.官営八幡製鐵所(福岡県北九州市)
八幡製鐵所 旧本事務所(1899年)
八幡製鐵所 修繕工場(1900年)
八幡製鐵所 旧鍛冶工場(1900年)
8-2.遠賀川水源地ポンプ室(福岡県中間市、1910年)

(Wikipedia:九州・山口の近代化産業遺産群)

 

 松下村塾 (1990年5月 MASA撮影) 作者:日本語版Wikipepedia Masaさん Date:2006年1月8日 原典:Transferred from ja.wikipedia to Commons.

松下村塾 (1990年5月 MASA撮影)
作者:日本語版Wikipepedia Masaさん Date:2006年1月8日 原典:Transferred from ja.wikipedia to Commons.

 

 

強制連行された韓国人と中国人

韓国政府は、第2次大戦中韓国人が日本軍に強制連行され、徴用工として軍艦島などを含む近辺の島で強制労働させられ約5万7900人の朝鮮人が強制徴用されて94人が死亡した主張し、構成資産23件のうち、端島炭坑(長崎県)など7施設の申請撤回を求めています。

中国政府は、「日本が、一部施設で非人道的な強制労働が行われた歴史は無視」したまま登録申請をしていると朴槿恵大統領がユネスコのボコバ事務局長に対し指摘している一連の行動について、韓国を「全面的に支持する」姿勢を強調。

また、中国は登録対象23施設の内、3施設で強制労働させられたと日本の登録反対を主張しています。

日本政府の態度を「話にならない」と激しく非難ししています。

岸田外相は「遺産の対象は1850年代から1910年で、韓国が主張している旧民間人徴用工問題とは、年代、歴史的な位置づけ、背景が異なる」と5月8日の会見で反論しました。

菅官房長官は「政治的主張を持ち込むべきものではない」と韓国の申請撤回要求を批判しました。

5月28日の産経ニュースではこう報じられました。

朴槿恵大統領自ら構成国のコロンビアやペルーなどを歴訪して登録反対を訴えたほか、20日にはユネスコのボコバ事務局長と会談して登録に反対する考えを伝えた。さらに、登録を認めないよう求める書簡を構成国に送付するなど活動を活発化させている。

 

国際記念物遺跡会議(イコモス)が産業革命遺産として評価の対象としたのは、1853年から1910年までの期間。

韓国の主張、「強制連行」が行われたという反対理由の根拠としている時期と内容とは大きく異なっているのが実情ですが、韓国と中国のロビー活動が半端ないです。

 

また反日プロパガンダキャンペーン?!

2014年に行われた中韓首脳会談で、習近平・中国国家主席と朴槿恵・韓国大統領は、日本政府の「歴史修正主義的な動き」に懸念を抱いていることで一致したと伝えられていますが、今回の中韓の活動は日本に対する「歴史戦」です。

「世界遺産登録」というグローバルに注目されるテーマにのっかり、「歴史問題」を取り上げ「反日プロパガンダ」キャンペーンの一環でないかとも報道されています。

日本は協議を通じて毅然と主張を通し、国際世論を見方につけ正していかなければなりません。

日本政府内では「申請を取り下げることはもちろん、イコモスの勧告の内容を変更することは絶対にしない」との認識で一致したと一部報道で伝えられていましたが、「ユネスコ傘下の民間諮問機関である国際記念物遺跡協議会(ICOMOS)が5月15日に公開した「登録勧告案」で、歴史の全容が分かるように準備し、2017年11月までにこのような勧告を反映するように日本側に求めた」ため、日本が「妥協」に踏み切りました。

世論の感情を考えある程度「妥協」し「世界遺産登録」を勝ち取った方がはるかに「利」があると判断したと考えられます。

ドイツ・ボンで6月28日から7月8日まで開かれる第39回世界遺産委員会で今回申請した日本の世界遺産登録については、最終的に決定します!

日本の世界遺産登録どう委員会で判断されるか、またご報告します。

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