2016.02.01 自転車

スマホに飲酒に信号無視!自転車も危険なルール違反で講習&罰金!

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自転車だって講習や罰金の時代!道交法改正で厳しくなる自転車ルール

ここ最近、自転車にまつわる事故のニュースが後を絶ちません。

様々な理由がある中で、特に問題視されているのは自転車の危険なルール違反です。
2014年の自転車事故は11万件にも上り、死傷した人の約6割が交通ルール違反でした。

例えば「信号無視」「スマホを操作しながらの運転」「逆走」「無灯火」など、ちょっと街を歩けば簡単に目にする事ができるくらい、こうした危ない自転車が目立ちます。

ちょうど私も先日、イヤホンしながらスマホいじりながら逆走してくる大馬鹿野郎を見かけました!(怒)

そこで、この度6月1日の道交法改正に基づき、危険な行為をした自転車運転者は講習を受ける義務が発生します。

では実際、どのような危険行為をしたら、どのような講習を受ける流れになるのでしょうか?

 

警視庁が定める自転車運転者講習の対象となる14の危険行為

手軽な自転車だけに、サラっと信号無視をしたりサラっと傘を差したり、半ば無意識で何となくしてしまいがちです。
あれ?私だけ?いやいや、しがちですよね?!

とは言え、これも立派な違反行為であり、改めなければなりません。〇丁乙

警視庁も14項目の危険行為を定めているので、しっかりと見ていきましょう。

 

【自転車運転者講習の対象となる危険行為】

☑ 信号無視
☑ 遮断踏切立入り
☑ 指定場所一時不停止等
☑ 歩道通行時の通行方法違反(歩道では歩行者を優先し車道側を走行)
☑ ブレーキ不良自転車
☑ 酒酔い運転
☑ 通行禁止違反
☑ 歩行者専用道路における車両の徐行違反
☑ 通行区分違反
☑ 路側帯通行時の歩行者の通行妨害
☑ 交差点安全進行義務違反等
☑ 交差点優先車妨害等
☑ 環状交差点安全進行義務違反等
☑ 安全運転義務違反

 

どうですか?
正直、今までの感覚だと厳しく感じてしまいますが、よくよく考えればどれも当然ですよね。

スマホを操作しながらの運転無灯火の運転「安全運転義務違反」にあたります。

 

14歳以上が対象!受けないと罰金!自転車運転者講習制度

これら14項目のルールを破ったら、すぐに講習を受けなければならない!ということではなさそうです。

対象者は、3年以内に2回以上の危険行為をした14歳以上です。

「な~んだ、1回なら大丈夫なのか、ふぅ・・・」
なんて思ったあなた!そういうのダメですからね!

そして、ここでもう1つ驚いたのが「14歳以上」という、つまり中学生も対象となっているところ!

早いうちから交通ルール・交通マナーを叩き込むのは良いことですね。
もっとも、自転車先進国オランダでは小学生の頃に自転車交通の教育を徹底的に受けるので、日本でも「取り締まる」前に「教育する」ということを考える必要があるでしょう。

 

【自転車運転者講習制度の流れ】

自転車運転者が危険行為を繰り返す(3年以内に2回)
  ↓
交通の危険を防止するため都道府県公安委員会が自転車運転者に講習を受けるよう命令
  ↓
講習の受講(時間:3時間/手数料:5700円)

 

あは、あはは、やっぱ講習はお金が掛かるのですね、チクショー!

じゃぁバックレてやる!と思ったら大間違い。
講習の受講命令に逆らったら、5万円以下の罰金が課せられてしまいます。

かなり面倒なことになりますが、安全運転をすれば良いだけの話なのです!
・・・と、自分にも言い聞かせてみました。

警視庁も、自転車を安全に利用するため『五則』を設けています。

 

【自転車安全利用五則】

☑ 自転車は、車道が原則、歩道は例外
☑ 車道は左側を通行
☑ 歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行
☑ 安全ルールを守る
☑ 子供はヘルメットを着用

 

交通ルールが変わったわけではない!講習が義務付けられただけ!

今回の法改正では、何となく『自転車に関する交通ルールが厳罰化される』と勘違いしがちです。

この話をしている人たちの会話を聞いても、「自転車が厳しくなるね~」と言った具合ですが、実際には『違反を繰り返した者に講習が義務付けられる』ということを、ここでもう一度おさらいしましょう。

今までだって、一時不停止や信号無視は法令上3か月以下の懲役または5万円以下の罰金となっているのです。

しかし、これで実際に捕まった人は非常に少ないのではないでしょうか?
仮に捕まったとしても、「運が悪かった」程度かと思います。

それほど、自転車の交通違反に対して甘かったのですね。

これからはガンガン検挙されることでしょう。
乗る方も覚悟しなければ・・・!

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罰金どころじゃ済まされない!自転車事故による1億円の損害賠償命令

自転車事故を防ぐには、やはり今回のような『取り締まり強化』が一番の薬になることは間違いないでしょう。

しかし、いくら安全運転していたとはいえ、他人様を怪我させたり死なせたりしまうことは日常で有り得てしまい、避けたくても避けらなれないケースがあることでしょう。

実際に、とんでもない多額の損害賠償命令が下された事故もあり、最近では『自転車保険の加入』も話題になっています。

 

自転車事故で1億円の損害賠償命令!

2008年に、衝撃的なニュースがありました。

当時小学5年生だった少年が自転車に乗っていたところ、高齢の女性と衝突し、その相手が寝たきりになってしまい、その小学生の母親9500万円の賠償命令が下されました。

この1件がかなり話題になりましたが、似たような判例の事故はもっと起きているのです。

 

【自転車事故による高額損害賠償命令が下された判例】

  • 9,300万円(2008年/東京地裁)
  • 6,800万円(2003年/東京地裁)
  • 5,000万円(2005年/横浜地裁)

 

自転車保険の加入は相手に対するマナー

まずは自分自身が安全運転すること。

しかし、それでも他人様を傷つけてしまう恐れがあり、逆を言えば自分自身や家族に数千万円の損害賠償が請求される恐れもあるのです。

もし明日そうなったとして、あなたは払えますか?

脅しているわけではありません。
それだけ日常的に有り得てしまう話なのです。

もし請求されても大丈夫なように、自転車保険に加入することをオススメします。

そしてこれは、傷つけてしまった相手のためでもあるのです!
加害者側の支払い能力が無ければ、相手は泣き寝入りするしかないのですから・・・。

 

【火災保険でカバーできるかもしれない自転車保険】

ご自宅にある保険証券を確認してみてください。
もしかしたら、そこに「個人賠償責任補償」が含まれているかもしれません。

主に火災保険に見られますが、約款に「日常生活に起因する事故」というような文言が書かれていれば、自転車に乗ることは立派な日常生活なので、しっかりカバーされますよ!

 

【コンビニでも気軽に加入できる月々数百円の自転車保険】

最近では保険料も安く、手軽に年間1000円程度のプランから用意されています。

しかも、セブンイレブンでも簡単に加入手続きができるというから、便利な時代ですね。
コピー機の横あたりにパンフレットが置いてありましたよ。

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兵庫県では自転車保険の加入が義務?!

4月1日より、兵庫県で全国で初めて『自転車にも賠償責任保険の加入義務を与えよう』という条例が施行されました。
完全に義務化になるのは10月1日からだそうです。

自転車事故の減少に直接的には結び付かないまでも、事故を起こさないための意識の植え付けにもなり、とても良い取り組みかもしれませんね。

そして何より、兵庫県の井戸敏三知事も「自転車事故を減らすことが最終目標。自転車専用道の整備も進めたい」と述べられている通り、根本的に事故を減らすにはソフトの改善だけでは限界があり、ハードから見直す必要があると思います。

 

歩車分離よろしく自転車専用レーンが重要!

半ばマナーとしての『自転車保険加入』や6月1日から始まる『自転車運転者講習の受講が義務付け』は、もちろんそれなりに自転車事故を未然に防ぐ効果があるでしょう。

しかし、どう考えたってその効果は絶大には思えず、直接的に事故を防ぐことには何も解決になっていません。

ここで私は『自転車専用レーンの必要性』を強く唱えたいと思います。

(村人A)どこにそんな場所があるんだ?!
(村人B)どこにそんな税金があるんだ?!

はいはい、よく分かります。

ですが、道路を拡張してまで/税金を投入してまでやるべきこと言っても過言ではないのではないでしょうか。

歩道と車道が分離しているのに、その中間の自転車専用レーンが独立分離して設置されていない・・・
自転車がレアな存在ならまだしも、どう考えたって市民権を得ている日常的な乗り物です。

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個々人の注意だけでは、事故を防ぐのには限界があります。
やはり、事故の件数を根本的に減らすには、インフラから変えていかなければなりません。

 

希望日本研究所 第5研究室

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