2015.11.02 選挙

一票の格差!?意味と問題点についてわかりやすくまとめてみました。

7
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「一票の格差」って何が問題なの?

選挙のたびに話題になる「一票の格差」って何なのでしょうか。

そして、なぜ問題になっているのでしょう。

今回は、「一票の格差」について、わかりやすくその意味や問題点を解説していきます。

 

選挙における「一票の格差」とは

まず、「一票の格差」とは、選挙をするときに地域によって一票の重みが変わってしまうことを指します。

例えば、A選挙区では有権者が100人いて、B選挙区には20人の人がいるとします。

一票の重み

そして、どちらの地区も1人の議員が選ばれるとすると、A地区は100人に対して1人の議員、B地区は20人に対して1人の議員が選出されます。

つまり、B地区の一票はA地区の5倍の重み(価値)を持つことになります。これが「一票の格差」です。

 

なぜ一人一票なのか?

では、一票に格差があると何が問題なのでしょうか?

わかりやすく学校のクラブ活動にたとえてみます。

ある学校にバスケットボール部とバレーボール部があるとします。

バスケ部は男女共同で1つしかなく、全体で100人います。

バレー部は男女2つのクラブがあり、1つのクラブ10人なので全体で20人です。

今回、体育祭の時の体育館の使用について問題になりました。

バレーボールをしたいという意見とバスケをしたいという意見と間で、クラブ同士の意見の対立があったからです。

そこで、この学校ではクラブごとに代表者を出して議論することにしました。

バスケ部からは、1人が代表として出席します。

一方で、バレーボール部からは男女それぞれ1人ずつで、計2名が代表として出席します。

そこでも話合いがまとまらなかったため、多数決を取ることになりました。

すると、バスケ部は1人、バレーボール部は2人なので、体育館ではバレーボールをすることに決定しました。

IMG_4149-1024x682

しかし、よく考えてみてください。

バスケををしたいと思っているは100人、バレーボールをしたいと思っているは20人、トータルで考えれば圧倒的にバスケをしたい人の方が多いのです。

それでも、結果はバレーボールをすることになりました。

このように、代表者を選んだことによって、全体の意思と結果的に選ばれた意思とが全く違ったものになってしまうことが問題なのです。

 

選挙における「平等」とは

上の例と似たようなことが、今日本の政治に表れてます。

日本でいま起こっていることは、首都圏など都市部への人口の移動です。

様々な理由で、多くの若い人たちは都市部に集まっていきます。

その結果、都市部の一票の重みが「軽く」なり、地方での一票が「重く」なってしまいます。

「一票の格差」が生じてしまうのです。

人口ピラミッド

さらに問題なのは、世代間での格差です。

都市部へ移動する人は主に若い世代であるため、一票の影響力が軽い層は若い世代に集中します。

結果として、地方に多く住んでいる高齢者寄りの政策が優先されるようになってしまうのです。

 

1票の格差はあった方がいい?! 地域の公平にとっては必要なもの?

ただ、その一方で、「地方の票が都市部の票よりも重いことはそれほど悪いことではない」という見方があることも事実です。

なぜなら、国政の場において人口の少ない地域の発言権や影響力というのはただでさえ少ないのに、完全に格差を是正してしまうと、もっと議員数が減り影響力が減ってしまうことになります。

そうすることが本当に正しいことなのか、というのです。

我が国においては、憲法14条で法の下の平等を説いている以上、原則的には一票の格差は是正されるべきなのでしょうが、地方と都市の格差や世代間格差についてはなにか違う方法で解決するべきであるとも思われます。

皆さんはどう考えますか?

 

※希望日本研究所 第8研究室

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

選挙関連記事

選挙関連記事をすべて見る