2015.09.30 選挙

選挙Q&A ~ 選挙に関する素朴な疑問に答えます(その2)

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誰でもすぐにわかっちゃう!「選挙の疑問」〜Q&A形式でお答えします〜

今回も、選挙に関してみなさんが感じる素朴な疑問にお答えします。

前回はごくごく基本的なことを中心にまとめてみましたが、今回は国政の舞台「国会」において、その仕組みや選挙制度に関しての疑問にお答えしようと思います。

まず、日本の国会は衆議院と参議院の2つで構成されていて、このような制度を「二院制」と呼びます。

諸外国ののほとんどは二院制をとっています。

 

【Q1】二院制がとられている理由は?

【A1】国政や法律案をダブルでチェックするためです。

国会はわたしたち国民の生活に影響する法律や予算など大切なことを決めるので、1つの場所(院)で話し合うより、同じテーマをもう一度別の場(院)で別の人たちが話し合って、慎重に決めることが二院制のねらいです。国会議事堂

つまり、行政の監督や法律案をダブルでチェックするのです。

また、2つの院があることにより国民の多様な意見と利益をできるだけ広く反映することができます。

それに加え、参議院は衆議院より任期が長いため、衆議院での政権交代の影響を受けずらいということがあります。

これにより、衆議院で新たに選んだ政権政党が国民に不利益な法案や法律を成立させようとしても、参議院においてはいまだ多数派ではないため、一旦歯止めがかかります。

与党も参議院での多数が他の政党に変わってしまわないよう、常に国民の声に気を配るようになります。

 

【Q2】衆議院議員と参議院議員のちがいは?

【A2】衆議院議員の任期は「4年」、参議院議員の任期は「6年」です。また、衆議院には解散がありますが参議院にはありません

衆議院議員と参議院議員とで任期が違うのは、上記の二院制と関係しています。

  • 衆議院議員: その時その時の国民の意思や世論をより強く反映する必要があること(解散があり任期が短い)
  • 参議院議員: じっくりと時間をかけて長期的な視野で調査・審議すること(解散はなく任期も長い)

被選挙権に関しても、参議院は30歳以上と衆議院議員より上となっています。

これは、成人して10年以上もたっていれば、社会に出て色々な知識や技能を身に着け、それなりの人生経験を積み重ねているであろうという考えからです。

ただ、衆議院議員との間の5年の違いがどれほどのものかは疑問ではありますが…

 

【Q3】衆議院選挙と参議院選挙のちがいは?

【A3】衆議院選挙は原則4年に1度、参議員選挙は3年に1度(半数)選挙が行われます。どちらも選挙区と比例代表の並立制です。

衆議院選挙は原則4年に1度選挙が行われますが、実際は4年より短い場合が多いです。

これは、衆議院には「解散」という制度があるためです。

解散とは、通常、内閣が国民の意思を選挙によってあらためて問うために行われるものです。

それにより、衆議院議員は任期満了前であっても、すべてその職を失い、改めて選挙によって議員を選びます。

衆院と参院の違い

一方、参議院議員の任期は6年で、3年ごとに議員の半数が改選されます。つまり、比例代表選出議員48人、選挙区選出議員73人、合計で121人が1回の通常選挙で改選されることになります。

これは、憲法で「参議院議員の任期は、6年とし、3年ごとに議員の半数を改選する。」(第46条)と定められているからです。そのため、参議院議員は2つのグループに分かれていて、任期が3年ずれています。

したがって、衆議院選挙は「総選挙」と呼ぶわけで、半数ずつ選びなおす参院選は総選挙とはいわず、「通常選挙」とよばれます。

衆議院も参議院もそれぞれ2つの選挙制度によって議員が選ばれます。有権者は2票与えられ、それぞれの選挙制度に応じて1票ずつを投じていきます。

そのうち、まず1票は「選挙区選挙」で、個人に投票します。

衆議院では全国295の小選挙区に、参議院では各都道府県ごとの選挙区に区分けされています。当然、無所属でも立候補することができます。

もう1つが「比例代表選挙」です。こちらは、主に政党への投票なので、政党に所属していないと立候補することができません。

衆議院では北関東、中部など11のブロックに分かれていますが、参議院では全国1つのブロックで行われます。

 

【Q5】参議院議員が半数ずつ改選されるのはなぜか

【A5】国会議員がすべて空席となるのを防ぐためです。

参議院の改選の時期を6年の任期ごとに一斉に行うのではなく半数改選としたのは、議院の継続性を保つとともに国会の機能の空白化を防ぐことを目的としているからです。

衆議院の場合は任期満了だけでなく解散がありますので、そのタイミングによっては衆議院・参議院とが同時に選挙を行う可能性が出てきます。

その時、もし、参議院が全員改選となっていたら、国会には誰一人議員が存在せず、国会が機能不全を起こしてしまいます。

そのため、半数改選として常に国会には議員が存在する状態にしているのです。

なお、参議院には衆議院のような解散がないので、半数改選も規則正しく実施されています。

 

【Q6】衆議院選挙と参議院選挙の「比例代表制」はおなじもの?

【Q6】実はちょっと違います。衆議院が「拘束名簿式」で参議院が「非拘束名簿式」という形式のものです。

同じ比例代表選挙といっても、実は2種類あります。

衆議院議員総選挙で採用されている「拘束名簿式」と、参議院議員通常選挙で採用されている「非拘束名簿式」の2種類です。

投票箱

投票箱

「拘束名簿式」は、あらかじめ政党の側で候補者の当選順位を決めた名簿を決めておく方法で、政党の獲得議席数に応じて名簿に記載された上位から当選者が決まります。

なお、「拘束名簿式」による衆議院議員の比例代表選挙の投票では、必ず政党名を記入しなければなりません。候補者名を記入すると無効票となります。

それに対して、「非拘束名簿式」は候補者の名簿自体はありますが、そこでは当選順位は決めず、各政党の当選議席数のなかで、各候補者個人として得票数のもっとも多かった者から順に当選者が決まります。

したがって、「非拘束名簿式」による参議院議員比例代表選挙の投票では、政党名、候補者名どちらでも記入できます。

 

【Q7】選挙の日程はどうやって決めるのですか?

【Q7】通常は任期が終わる前30日以内に行われます、ただ解散の場合は解散から40日以内です。

任期満了による通常の選挙は、衆議院・参議院ともに前議員の任期が終わる日の前30日以内に行うこととされていますが、この期間が開会中又は閉会の日から23日以内にかかる場合は閉会の日から24日以後30日以内に行うとされていますので、この範囲内で決めることになります。

選挙期日の公示(※)は、天皇の国事行為ですので、実質的に内閣の閣議決定により決まります。(※国政選挙の場合、天皇の国事行為として行われるため「公示」と呼ばれます)

ただし、衆議院の場合は解散がありますので、その場合は解散の日から40日以内に選挙の期日が決められます。

ちなみに、衆議院の場合は任期満了による選挙は極めて少なく、すでに40年近く行われていません。(衆議院議員総選挙の一覧

参議院の場合は解散がありませんので、いつも7月半ばごろに選挙が行われることになります。

 

 

【Q8】議員に欠員が出た場合はどうなるの?

【A8】衆議院・参議院ともに「選挙区選挙」の場合は補欠選挙が行われます。

辞職・死亡などにより議員に欠員が出た場合には、補欠選挙が実施されて再選挙となります。

ただし、比例代表選挙の場合は、名簿順位にしたがって繰り上げ当選による補充が行われるため、改めて選挙は行われません。

補欠選挙は、欠員の生じた時期に応じて4月または10月に行われます。

  1. 9月16日から3月15日までの間に生じた欠員 ⇒  4月の第4日曜日
  2. 3月16日から9月15日までの間に生じた欠員 ⇒ 10月の第4日曜日

という最多で年2回のスケジュールになり、いくつかの選挙をまとめて行う場合もありますので、「統一補欠選挙」とも呼ばれています。

もちろん、通常の選挙区選挙と同様に投票の最多数を得た候補者が当選人となります。

 

※希望日本研究所 第8研究室

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