2015.03.18 動物

深刻化する農作物への獣害の被害 

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獣害による被害の額は年間200億円

獣害被害の現実、その実態を知らない方が多いのではないでしょうか。

なんと、その額は年間で200億円を超えているのです。

丹精を込めて作った作物が、野生の鳥獣に食い荒らされ、中山間地の農家は本当に深刻な状況に追い込まれているのです。

全滅した サツマイモ畠

 

農家の方の作物への思い

小学生の頃にこんな苦い思い出があります。

私が生まれたのはスイカの生産が盛んなところでした。

学校から帰ってくるとワンパク坊主たちはランドセルを家に置くと、すぐさま近くの広場に行って野球などに興じたものです。

ある日、野球のキャッチボールに使おうとして、広場につながるスイカ畑から1個ぐらいならと、野球ボールぐらいのスイカの実をもぎ取ろうとしました。

まさにその時、「この大ばか者!」と向こうから農家の方の大きな声で怒声が聞こえてきたんです。

スイカ OK写真

悪いことだとは思ってはいても、見つからなければと思っていたワンパク坊主たちは、必死で逃げたんですが、その農家の方はなんと猟銃を持って追いかけてきたんです。

もちろん、猟銃を実際に使ったりはしませんが、コテンパンにお灸をすえられた記憶あります。

農家の方の作物への思いは、その時の思い出から、本当に深いものだと今でも身にしみて感じています。

そんな大事な農作物が、今、日本のあちこちで農作物への野生の鳥獣による被害にあっているんです。

その被害額は、200億円にも上っています。

これは本当に深刻な事態です。

実際、農家の方の農業経営の意欲をなくしたり、耕作放棄地の拡大にもつながっているのです。

何とか対策を打たなければなりません。

 

捕獲した害獣を有効活用する取り組みが求められている

害獣の被害の7割はシカ、イノシシ、サルによるものです。

もちろん、国も鳥獣害防止のための予算を組んでいますが、なかなか獣害をなくすことは容易なことではないのです。

鳥獣被害の防止に向け、各市町村も法律で捕獲や防護柵の設置や、対策実施隊を設置するなどして、あの手この手の対策を講じてはいます。

獣害対策9553

それにともない、イノシシやシカの捕獲数も増え続けてはいますが、それらは処分はされるものの、有効活用まではされていないことも、獣害対策の大きな課題になっています。

捕獲した鳥獣のうち食肉や皮革利用が可能なものは、積極的に収益化を図ったりして、地域振興に結び付けたりしている例もあります。

農水省 ジビエ写真

(写真はイノシシの肉)

獣害の被害は日本の各地で発生しています、したがって、日本各地で捕獲したシカやイノシシを有効活用する取り組みが求められているのです。

そして、それらの有効活用を、何とかして地域振興に結び付けなくてはなりません。

 

※ 希望日本研究所 第2研究室

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