2015.05.01 文化芸術振興

日本の貴重な国宝や重要文化財が全国各地で盗まれ、損壊の被害に遭っています!

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日本各地にある貴重な国宝、重要文化財は悲鳴をあげている状態なのです!この事実をあなたはご存知でしょうか?

国宝や重要文化財などが、全国各地で所在不明になっていることが文化庁などの調べで分かりました。

大きくニュースとなった、2012年の対馬仏像盗難事件(長崎県対馬市の三つの神社・寺院から、韓国人窃盗団によって重要文化財の仏像などが連続盗難された事件)が記憶に新しいところですが、この事件も犯人が逮捕されたからこそ、話題になりましたが、まだまだ氷山の一角。

文化庁によると、1950年以来、現在まで少なくとも83点の国宝や重要文化財が盗まれています。

もちろん未指定文化財も含めれば、その数は膨大な数字になるでしょう。

日本の国宝、重要文化財は危機的な状況に晒されているのです!

盗難による所在不明なもの以外にも、国宝、文化財の損壊も問題になっています。

近畿地方では、奈良県長谷寺、橘寺、飛鳥寺、京都府の二条城、国宝である世界遺産の金峯山寺の本堂まで、何者かが相次いで油を撒く事件が起きています。

ペットボトルのようなものから撒かれたる、スプレーのようなもので油を吹き付けられるなどして、国宝や、重要文化財などが汚損、損壊させられているのです。

ここに挙げたものはごく一部。全国各地で被害は今もなお広がっています。

この事実をあなたはご存知でしょうか?

日本各地にある貴重な国宝、重要文化財は悲鳴をあげてます。

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奈良市

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長浜市

※奈良市、長浜市のホームページには注意喚起も!

国宝や文化財は狙われやすい環境にある

ここ数年、お寺や神社などでの窃盗事件数は増えており、中には放火やイタズラ書きや、損壊などの犯罪も…。

神社仏閣などは、日常的に無人である場所も多く、防犯対策も十分ではないことが多いのです。

人々の良心に委ねられているわけです。

なんともバチあたりな行為ですが、犯人側にとって無防備な神社仏閣は好都合。

・多くの場合、誰にでも開放されている
・樹木や高い塀で囲まれ見通しが悪い
・夜間照明が少ない

等々

さまざまな要因が重なり、神社仏閣などに置かれる文化財、国宝は狙われやすい環境にあるのです。

あなたも近所の神社仏閣などで、無防備に置かれた仏像等を目にしたことがあるのではないでしょうか?

また、海外では「日本美術」ブームが高まっており、日本の文化財等が高額で取引されている現状も、これに拍車をかけているのです。

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国宝、重要文化財等を、どのように守っていくべきか?

歴史ある国宝、文化財は、その名の通り、日本人が自国の歴史、文化を理解するために欠かすことのできない国民共有の財産でもあります。

そのような貴重な財産が、あまりにも無防備に、危険に晒されていることを我々は理解しなくてはなりません。

それでは、私たちはどのようにして国宝、文化財を守っていくべきなのでしょうか?

その答えは、この国の文化財保護に対する予算にあるように感じます。

まず、日本では、文化財保護に対する予算があまりに少ない現状があります。

平成26年度の文化庁予算は1036億円で、国家予算に占める割合はわずか0.1%です。

もちろん、そのすべてが文化財保護に使われているわけではありません。人材育成や、国際文化交流の予算も含めてこの数字なのです。

この予算ではとても、歴史深い日本の貴重でかけがえのない国宝や重要文化財等を守っていくことはできません。

諸外国と比較しても、この予算配分は、あまりにも少ないのです。

このままでは日本の国宝、重要文化財は次々と失われていってしまいます。

このままでは、「世界に誇るべき『文化芸術立国』の実現」どころか、オリンピックを前に日本の文化芸術が衰退してしまいます。

このような状況を踏まえ、下村博文文部科学大臣は、日本が国際社会から注目を浴びる、

「2020年東京オリンピック、パラリンピックまでに文化庁予算を倍増させる!」

という目標を挙げました。

しかしながら、この提案は財務省により却下されてしまいました。

このままでは、「世界に誇るべき『文化芸術立国』の実現」どころか、オリンピックを前に日本の文化芸術が衰退してしまいます。

今こそ日本は、誇るべき貴重な文化芸術を守るため、文化庁予算を引き上げなくてはならないのです。

イギリス人アナリスト、デ―ビッド、アトキンソンさんが提唱しているように、文化財保護を産業政策の一つに位置付け、文化財の保護予算を増やすことで、文化財を守ると共にそれに関係する雇用促進につながり、地方経済が活性化して、治安まで改善する… というようなイギリスでの事例をもとにした考え方もあります。

日本の文化芸術保護を利用し、雇用促進、地域経済の活性化これが叶えば、上々たるものではないですか。

まとめ

世界から注目を浴びる2020年東京オリンピック、パラリンピックを控え、今、日本は文化芸術の保護と真剣に向かい合うべきタイミングに来ています。

神社仏閣を含め、国宝や重要文化財などを含めた、日本の文化芸術は、私たち日本人の歴史、文化を理解するための財産であり、海外から見ても、キラーコンテンツと言えます。

これを保護しないわけにはいきません。

世界に誇るべき日本の国宝、重要文化財。

盗難、損壊に晒される現状のままで、本当に良いのでしょうか?

忙しい毎日に追われ、意識から遠ざかりがちな話題ではありますが、今こそ本気で考える時期に来ているのではないでしょうか?

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