2015.04.24 動物

獣害の被害は深刻!野生動物との共生ははたして可能なのか?!

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野生動物との共生は可能か

これまで、野生動物による農作物への被害について記事で取り上げてきました。

前回も、アライグマによる被害について取り上げました。

アライグマもペットとして可愛がられましたが、飼いきれなくなった飼い主が捨てたりして、国内各地で野生化しています。

そして、どんどんその数を増やして、自然の生態系を破壊するまでに至ってしまったのです。

 

みんなに可愛がらているウサギも害獣として駆除されている

多くの方に可愛がられているウサギ。

しかし、北欧スウェーデンでやはりペットとして飼われたウサギが、飼い主から捨てられ、野生化して繁殖し、菜園の草花や樹皮を食べたりして、ネズミと同様に獣害指定され駆除されているのです。

これには、もう一つ話があって、捕獲したウサギを暖房用の燃料として冷凍しペレット化して使用したということで、このことが世界にニュース配信され、大きな話題になったのです。

これが倫理問題として、動物愛護団体から抗議が寄せらたようです。

日本でも、野ウサギによる被害は発生していて、主に幼い樹木の葉っぱや樹皮を食べてしまいます。

特に、幼い木の中心部まで食いちぎるため、木の成長に大きな影響が出てしまいます。

 

獣害の被害の実態は

以下は、平成26年度の農林水産省と林野庁の鳥獣別森林被害内容です。

農水図

・シカ・・・・ 幼齢木の枝葉や植栽木の樹皮の摂食及び角こすりによる剥皮害である。食害された幼齢木は、枯死したり、成長を著しく阻害され、地域によっては成林が困難となる箇所が見られる。また、下層植生の食害等により生物多様性の喪失や土壌流出などの新たな問題も顕在化している。
・クマ・・・・壮齢木の樹皮を歯や爪で剥ぐ「クマ剥ぎ」である。人工林の場合、伐採間近の大径木の被害割合が多いため、経済的な損失が大きい傾向がある。
・カモシカ・・・幼齢木の枝葉の摂食であるが、一部地域ではほかに壮齢木への角こすりも発生している。食害された幼齢木は、枯死したり、成長を著しく阻害される。
・イノシシ・・・竹林におけるタケノコの食害である。
・ノウサギ・・・幼齢木の枝葉及び植栽木の樹皮の摂食である。特に幼齢木への食害については主軸の切断を伴うため、成長を著しく阻害される。
・ノネズミ・・・植栽木の樹皮及び地下の根等の摂食である。食害により、幼齢木・壮齢木問わず枯死に至ることがあり、特に北海道におけるエゾヤチネズミは数年おきに大発生し、大きな被害を引き起こしている。
・サル・・・シイタケの被害(食害、ほだ木の剥皮及び散乱)であるが、一部地域ではほかにカラマツ、アカマツ、ヒノキの剥皮害(食害)も発生している。

 

数多くのペットが捨てられて野生化している

2015年の2月、犬猫殺処分ゼロを目指す議員連盟が立ち上がりました。

ペットとして飼われた犬や猫が、飼い主から見捨てられ、野良犬や野良猫となってしまったりしている現状を踏まえたものです。

それら、捨てられたペットの多くが都道府県にある動物愛護センターに引き取られ、引き取り手がなければ、殺処分されている現状があります。

こうした、悲しい現状を何とかしなければということで、様々な取り組みをしています。

子犬

 

環境の変化によって生態系のバランスが崩れている

前回のアライグマや今回のウサギも、同様に、ペットを飼っていた人たちが、飼いきれなくて見捨てたという事情があります。

また、本来は奥山で生活していたクマ・イノシシ・シカ等には、里山や中山間地が荒廃したことが要因となって、人間の居住圏に入ってきたという事情が存在します。

そうした動物たちが、人間の食物となる農作物に甚大な被害を与えてるのです。

こうしたことを考えていくと、私たちの少子化や高齢化、都市化やまた一方で地方の過疎化、あるいはライフスタイルの変化によって、生態系のバランスが崩れた結果であるとも言えます。

 

獣害の対策はしっかりと行い、と同時に命への思いを考える社会の実現へ

獣害の被害が拡大化している主な要因は、耕作放棄地となった場所や荒廃している里山が、野生の動物にとって、安心して農作物を食べられる場所になってしまっていることです。

したがって、まずは、こうした耕作放棄地や集落に簡単に侵入できないようにする事が大事です。

そのための対策として

  • 集落や農地を野生動物の餌場にしない
  • 集落や農地に野生動物が近づきにくい環境に変える

このような、周辺環境を改善する対策が必要です。

それと同時に、人間との調和や共生できるよう、野生化する動物たちの数を減らしていくことも重要となっているのです。

獣害の対策はしっかりと行いながらも、それと同時に命の大切さを考える社会の実現を目指していかなくてはなりません。

 

※ 希望日本研究所 第2研究室

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