2015.07.04 セキュリティ

無料Wi-Fiスポットに潜む電波障害とセキュリティ問題

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Wi-Fiスポットの電波が汚れてる?!2.4GHz帯の限界は近い

携帯電話の呼び名が「ケータイ」から「スマホ」となり、人々が手の中でインターネットに接続する機会がグンと増えています。

街全体どこでもWi-Fiが使えるようになるには時間が掛かるかもしれませんが、飲食店空港などスポット単位でみると、徐々に増えていることを実感されているのではないでしょうか。

こうして段々と便利になり、とても有り難い反面、利用者の増加により電波が混雑し、通信環境が汚れてきていることも否めません。

話が脱線しますが、最近のGoogleストリートビューは、こうして建物内部(セントレア空港)にまで入ることができてしまうから凄いですよね~。

 

無料Wi-Fiスポットが増えるとネットが繋がりづらくなるというジレンマ!!

技術的な話になってしまいますが、無線LANで主に使われている電波の周波数は2.4GHz帯で、そこには13チャンネルが設定されています。

なお、実際はch14もありますが、規格が古く現在では非対応の機器が大半のため、本記事では無視することにします。

ch01 2.412GHz ch06 2.437GHz ch11 2.462GHz
ch02 2.417GHz ch07 2.442GHz ch12 2.467GHz
ch03 2.422GHz ch08 2.447GHz ch13 2.472GHz
ch04 2.427GHz ch09 2.452GHz    
ch05 2.432GHz ch10 2.457GHz    

 

通信には前後約10MHzの合計20MHzが利用されます。
そして、電波同士の干渉をなくすためにはは、22MHz以上離す必要があります。

つまり、例えばch2を使うと、それに干渉しない次のチャンネルはch7となり、その次はch12と、実際は3チャンネル分しか使えていないのが現状です。

しかも、この時に近くで間に存在する4chとかch9とか使われたら、全て干渉し(ry

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そしてさらに、この2.4GHz帯は電子レンジやBluetoothなどにも利用されていることもあり、電波同士がぶつかる環境にあるのです。

こうして、多くのルーターがこの中で干渉し合えば、せっかくのインターネット接続も混雑して使えなくなってしまい、サービスが拡大すればするほど利用環境が悪化するという、なんだか望ましくない矛盾が生まれてしまいます。

 

2.4GHz帯から5GHz帯へ

実は、2.4GHz帯に加えて、屋内でのみ使用できる5GHz帯の帯域も用意されています。

環境整備や対応機種のリリースもまだまだ未熟ですが、19チャンネルも使え、しかも2.4GHz帯と違って周波数が重なっていないので、電波干渉が起きにくく通信が安定する傾向にあります。

屋外での使用が禁止されているチャンネルもあるため、実際に使えるのは11チャンネルですが、それでも2.4GHz帯の3チャンネルに比べたら飛躍的です。

しかし、これで満足してはいけません!

通信量は今後増加していくのは必須ですし、街中どこでも不自由なくインターネットにアクセスできるよう、この5 GHz帯を屋外でも自由に使えるための法整備にも期待しましょう!

 

 

無料Wi-Fiスポットこそセキュリティに警戒を!

回線が混雑して、インターネットがサクサク動かないのは非常にストレスですが、特に無料でアクセスできてしまうWi-Fiスポットのセキュリティ問題です。

タダより高いものはない・・・沁みる一言ですね。

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あなたの情報、誰かに見られていませんか?無料Wi-Fiスポットは無法地帯

代表的なのが、今となっては決して他人事ではない情報の盗み見です。

暗号化をせずにやりとりをする場合、入力したIDやパスワードをはじめ、クレジットカードの番号など大事な個人情報を盗み見られる可能性があります。

もう一度言いますが、これは他人事ではありません!
むしろ、すでに情報が取られているかもしれないくらいです!

この他にも、不正アクセスによるウイルス感染など、様々な被害も想定されます。

 

パスワードいらずの野良Wi-Fiに注意!!

同じSSIDを使った偽アクセスポイントという厄介なものも存在します。

本物か否かを見分けることは難しく、怪しいと思った無線LANには繋がない他ありません。

仮にインターネットに接続するにしても、IDやパスワードが必要なサイトにはログインせず、パブリックなページの閲覧に留めておくのが吉でしょう。

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都市全体を無料Wi-Fiスポットに!!

こういった回線の混雑やセキュリティ問題に不安を感じることなく、ストレスフリーにWi-Fiが使える環境は、観光立国として必然です。

この度、政府も来たる東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年を目標に、「全国の観光地など約3万カ所に無料Wi-Fiスポットを設置する」方針を決めました。

しかし、この約3万カ所が十分なのか否か、また「エリア」でなく「スポット」という表現からもわかるように、Wi-Fiが使える場所が点々となってしまっては、まだまだ満足のいくインフラとは言い切れません。

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希望日本研究所 第5研究室

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