2016.04.04 花粉症

言ってはいけない?スギ花粉症の原因「スギ」を切らない理由

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テレビで元衆議院議員 東国原英夫氏がぽろっとスギ花粉を取り巻く陰の部分について発言してしまいました。

■花粉症改善の努力はしますが「花粉産業で儲かっている人もいらっしゃいますから・・・。」と。

■誤解のないようにとの前置きをした上で、スギをこれ以上植えないという話には「裏で圧力がかかる」と。
なぜ国は花粉症対策を進めないのか?

 

なぜ未だに1500万本もの花粉をまき散らすスギ・ヒノキを植え続けているのか?

あなたは不思議には思いませんか?

その背景について調べてみました。

 

花粉症の原因スギ花粉やヒノキ花粉の飛散は無計画にスギ・ヒノキの植林を進めたこと

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写真出典:「花ざかりの森」

 

今も植え続けている?スギ花粉症・ヒノキ花粉症の原因となるスギ・ヒノキの植林と増え続ける花粉症患者

厚生省の調査によると、三人に一人(29.8%)がスギ・ヒノキをはじめとした、なんらかの花粉症に症状に苦しんでいると言われています。

そのため、花粉症の患者数は2000万人、そして、花粉症で苦しむ人は年々増え続けています。
国民病といわれる花粉症、多くの人は市販薬やマスクを購入、通院などの個人個人の対策で、何とかやり過ごしていますが、もっと抜本的な解決策が求められています。

 

昔はスギやヒノキの花粉を原因とする症状で苦しむなんてなかった?!

戦争前、花粉症で苦しむ人はこんなにいなかったことをご存知ですか?
そもそも「花粉症」という病気はありませんでした

目のかゆみもなく、煩わしいマスクなしに、テラスでコーヒーでも飲みながら、日本の春を存分に楽しむことができた時代があったことを想像できますか?

 

それではなぜ、それも日本だけ、こんなにスギ・ヒノキの花粉症で苦しむ人が多いのでしょうか??

 

スギやヒノキの花粉症は、光化学スモックを原因とする公害と同じでは??

そもそも花粉症は戦後のスギの大規模な植林の結果生まれた病気です。

その背景には、過去の国の政策の影響があります。

戦後、社会が安定し人口が増え、その住宅等に対応するため、国の政策として、スギなど早く育つ材木の原料となる木の植林が行われました。

 

しかし、その後の木材需要の減少や安い輸入材の影響で、スギは植林政策を進めていた当時より売れなくなりました。

この時にきちんと政策の転換はされませんでした。
そのうえ、消費されなくなったスギの植林地は間伐もされず放置され、さらに多くの花粉を飛ばし続けています。

 

そして今、公害ともいえる花粉症で苦しむ私たちは、自腹でくしゃみや鼻水を止める薬やマスクを買って この季節が過ぎるのをひたすらじっと我慢しています。

このまま生涯、さらにひどくなっていく花粉を我慢しつづけなければならないのでしょうか?

 

スギやヒノキの花粉症の原因となるスギやヒノキなど焼き払ってしまえ!

この問題をもとから解決するためには、悪影響のある花粉そのものを減らしていかなければ解決にはなりません。

ではなぜ、今すぐにでもスギ林を焼き払ってしまわないのでしょうか?

 

役所の公式な説明はこうです。

■伐採にはコストがかかります。
■それを担う林業従事者はどんどん減少しています。
■民有林にもたくさんのスギが植わっています。
■さらに、山林は、水を確保し、土砂崩れを防ぎ・二酸化炭素も吸収しています。

役所が説明するように、ただスギを切ればよいというものでは無いのも事実です。

 

スギやヒノキの花粉症の原因となるスギ・ヒノキの植林を今も補助金で奨励

今でも国は、林業保護のため、スギやヒノキの植林に多額の補助金をだしています。

なぜかといえば、林業者がつぶれてしまうからです。
スギ材は建築などの需要に対応するため植林されましたが、今では建材としてはそれほど人気はありません。

 

需要がないこともあって一本当たり販売額は15000円程度と言われています。

一方、荒れてしまった山からスギの木を切り出してくるためには、販売額の同額よりすこし少ないくらいの経費が掛かります。

 

すでに市場経済では成り立っていません。

それでも林業者が林業で生きていくためには仕事が必要なのです。

そしてその仕事こそが、花粉を出すスギやヒノキの植林をつづけることです。

 

そのために、東国原氏の言うように「圧力」をかけることがあってもおかしくはありません。

「圧力」は言い過ぎかもしれませんが、林業者が生活を守れるように地元の政治家に期待するのは当然のことかもしれません。

 

山を守らなければ、災害などに対応することができないという大義名分もあるのですから。

 

このことは、もう数十年前からわかっていました。

スギやヒノキの林が手入れもされずに荒れたのは今に始まったことではありません。

わかっているのに、政策を改めずに続けてきたのです。

 

この責任についてあなたはどう考えますか?

国の政策で植林を進めた人たちは、将来をよく考えずに政策を実施し、それによって多くの人が苦しんでいるのを認めたくないでしょう。

「最初から考えてやろうよ!」と言われてしまうでしょうから。

 

またその誤りが明らかになるので、この問題を抜本的に解決する政策を、役所の目玉の政策とは言いにくいでしょう。

 

スギやヒノキの花粉症産業は一大市場

今や花粉産業は、関連市場規模は500~15000億円にもなると言われています。

必要に迫られて消費者は花粉関連商品を購入し続けることになります。

 

その関連企業にとってはそれほど大きな市場ではありませんが、花粉症がなくなることに賛成しないかもしれません。

 

スギ花粉・ヒノキ花粉の抜本的な解決策があった!

今、花粉を飛ばさない杉・飛ばしにくいスギが開発・実用化され、既に130種類以上の品種があるようです。

また、花粉を飛ばす雄しべをカビで枯らしてしまう薬も開発されています。

詳しくは、参議院議員の山田太郎先生の説明を見てください。
すでに、新たな品種の植林も行われ、花粉の少ないスギの苗を植える場合は、一部に補助金もだされています。

しかし、平成25年でもすべてのスギの苗木の約13%(200万本)しか花粉の少ないスギに転換されていません。

 

これ以上のスギの植林は必要ないのではないでしょうか。

もっと早く、大々的に無花粉スギの植林を進めるべきではないでしょうか。

 

もし、スギを植え続けなければ困る人の声が大きくて、スギを植え続けているのなら!

もし、花粉症の需要でも儲かっている人の声が大きくて、伐採をなるべく進めないのなら!

わたしたちはもっと大きな声をあげて、スギやヒノキのこれ以上の植林の中止やさらなる伐採を訴えることが必要です。

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