2015.03.05 自転車

国中に張り巡るオランダの自転車専用レーン(通行帯)

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もはや日本の自転車専用レーンは路上駐車専用レーンにすぎない?!自転車王国オランダの施策に見習え!

 

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最近、車道の右端に青く塗られたレーンを見かける機会が増えていませんか?
日本にも徐々に自転車専用レーンが整備されています。

しかし、これは窮余の策にすぎません!

では一体、何が問題なのか?
世界一の自転車先進国と言われているオランダと比較してみましょう。

 

日本の自転車専用レーン(通行帯)の例

ここは東京都内某所にある一般的な日本の自転車専用レーンです。
このようにしっかり青く塗られていれば、車もここを避けて通り、自転車も安心して走る事ができます。

が!!!
よく見ると、前に停まっているメルセデスが自転車の行く手を阻んでいます。

路上駐車の車を避けるべく、自転車は車道か歩道かに迂回しなければなりません。

これでは、せっかくの自転車専用レーンがしっかり機能しているとは言えません。

かと言って、完全に路上駐車を排除しようとすると、一般車はともかく、物流を担う配送車などに多大な支障をきたすことになってしまいます。

では、このあたりの問題をオランダはどう避けているのでしょうか?

 

オランダの自転車専用レーン(通行帯)の例

見てください、この隙のないインフラを!
自転車専用レーンを作るというのはこういうことですよ!
歩道・自転車道・車道のそれぞれが完全に独立しています。

さらにポイントは、自転車レーンと車道との間にある車1台分の幅のスペースです。

ここを駐車スペースや駐輪スペースにする他、バス停を設置することもできます。
すると、自転車は車の交通事情に関係なく、専用レーンをノンストレスで走ることができるのです。

一方、自転車専用レーンが車道すぐ横に敷設される例もあります。

すると、日本のように、路上駐車の車が自転車専用レーンを塞いでしまう心配もしたくなりますが・・・

見てください!
荷物を搬出入する際のトラックが、自転車専用レーンを塞がず車道に停車しています!
これ、日本ではありえないと思いませんか?!

まさに、ルールが徹底されているからこそインフラが活きる!見本ではないでしょうか。

どちらにしろ、この「あらかじめ駐車帯のスペースを設けて、交通の邪魔になる路上駐車を避ける」手法は、まさに「あらかじめソフトドラッグを合法化して、ハードドラッグや闇市場を抑制する」オランダらしい?考え方とも言えますね?!

 

交差点の設計も素晴らしい!自転車走行でストレスを感じさせないオランダ

自転車専用の信号機や一旦停止スペースの確保など、まるで車道かそれ以上に交差点の設計も非常に良く考えられており、実際に自転車で走行するとその使い勝手の良さに感動します。

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これだけでも歩行者でもない車でもない自転車がしっかり市民権を得て確立されていることがよく分かります。

しかし、これは何も自転車ユーザーだけのための特別処置ではありません!
ドライバーや歩行者にとっても安全通行できるための最低限のインフラにすぎないのです!!

 

もしオランダでウッカリ自転車専用レーンを歩いたりでもしたら…?!

完全分離されている自転車専用レーンも、初めてオランダを訪れた観光客などルールを知らない人にとっては、色の付いた歩道に見えてもおかしくありません。

とはいえ、誤って自転車専用レーンに入ろうもんなら、迫りくる自転車はベルを鳴らしたり文句を言ったりしてくるなど、ルールを知らない観光客に対しても全く容赦ありません!

ですが、これぞ自転車先進国としてのルールがしっかり確立されている証拠ではないでしょうか。

 

なぜ?オランダ人が乗る自転車のサドルが高い理由

世界一平均身長が高いというオランダ人は、自転車のサドルもかなり高く設定しています。

しかし、これは彼らの背が高いからというわけでなく、その身長にしても高すぎやしないか?というくらいのレベルなのです。

もちろん、無理に高くしているわけではありません。
理由は単純明快で、より効率的に少ない労力で速く遠くまで移動できるから!

あまりにも高い位置にサドルを設定するため、交差点などで停止するときは、大体サドルから前に降りるのがダッチスタイルになっています。

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【日本で自転車に乗る場合】

歩行者や車との接触を避けるため、特にママチャリなどは足がすぐ地面に着く高さで乗っている人が大半です。
これでは、せっかくの自転車の特性が活かしきれません。

 

【オランダで自転車に乗る場合】

自転車専用レーンのお陰で、日本のように咄嗟に止まらなければならない場面が比較的少ないため、スポーツバイクに限らず一般的な街乗り自転車(ダッチバイク)でもビュンビュン飛ばしていきます。

これこそ、充実したインフラの賜物ではないでしょうか?!

 

 

日本でもオランダでも、自転車専用レーンは決して自転車だけのためではない!

ここまで書いてしまうと、さもオランダでは自転車が幅を利かせているように読み取れるかもしれません。

確かに、自転車は諸外国に比べてずいぶん優遇されていますが、歩行者や車が安全に通行できるためにも、自転車を専用レーンに通すことが交通安全上で重要だと判断したオランダだからこそ、長い年月を経てここまでしっかりしたインフラが確立されたのです。

危険走行する自転車や違法駐車の車を取り締まる前に、インフラを見直す必要もあるのではないでしょうか。

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かと言って、ただ車道の脇や歩道の一部を色分けしただけでは芸がありません!

 

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