2016.03.08 セキュリティ

SNSで個人情報が漏えい?!、何気ない投稿が取り返しのつかない事態に

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SNS(LINE、Twitter、Facebook等)による情報漏えいが急増中

情報漏えいという言葉を聞くと、サイバー攻撃や、顧客データの抜き取りといった不正行為を想像する人が多いことかと思います。

昨年(2015年)には、日本年金機構やベネッセなどで個人情報が漏えいした事件が発覚しました。

数百万~数千万件といった非常に膨大な情報が流出し、メディアでも連日、大々的に報道されていましたので記憶に新しい方も多いでしょう。

これらの事件は、企業や団体などで、より一層セキュリティへの関心が高まる要因となるものでした。

しかし、現在増えているのは、特別な技術を必要としたり、不正行為を要するようなものではなく、新たなタイプの情報漏えいです。

sns

あなたがスマホやPCを利用する上で、ほぼ無意識に個人情報や機密情報を漏らしてしまうことになるような、「不注意」での漏えいのことです。

それが、SNSによる情報漏えいなのです。

 

普段の何気ないSNS投稿に潜む「情報漏えい」の恐怖

SNSとはソーシャル・ネットワーキング・サービスの略称で、その名の示す通り、人と人とをつなぐコミュニケーションツールの総称です。

ここ数年、スマホの爆発的な普及にともない、LINE、TwitterなどのSNSが一般に広く普及しています。

SNS

そして、これらSNSの利用者は、今も年々増え続けています。

ある調査によると、日本のSNS利用者数は6000万を突破し、将来的には7000万人への拡大が見込まれているとのことです。

現在、主に利用されているSNSとして多いのは、LINE、Twitter、Facebookだが、それ以外にも新たなSNSが次々とリリースされており、利用者の増加に拍車をかけています。

みなさんも、プライベートや仕事上での出来事、何気なくTwitterにツイートしたり、Facebookに書いたりしているのではないでしょうか。

その何気ない投稿に、「個人情報」や「機密情報」を漏えいしてしまう危険性が数多く含まれているのです。

  • 「自分は、日常のふとした出来事を投稿しているので、なんの問題もない」
  • 「自分は個人を特定できる情報を記載していない」
  • 「ニックネームで使っているし、まして、学校や勤務先などの情報を書き込むことなどあり得ない」

 

このように考えている人も多いのではないでしょうか。

ところが、個人情報の管理に十分気をつけていると思っている人でも、ついはまってしまう落とし穴が、SNSを利用する場合には存在します。

 

落とし穴①:「写真の投稿」

意図せず写真に個人情報が写ってしまうことも

スマートフォンのカメラで撮影した写真をSNSに投稿、操作も非常に簡単で、ほとんどの方が利用していると思われます。

では、それがどう個人情報の漏えいにつながるのでしょうか。

それは、何気なく撮影して投稿した画像の中に個人情報や機密情報が写りこんでしまった、というケースで、実際そうした漏えい事件は増え続けているのです。

例えば、あなたが自分の職場のデスクで食べ物や飲み物をスマートフォンで撮影し、SNSに投稿したとします。

何気ない日常の一コマを投稿したと思われたその画像、実は、デスクの隅には大事な書類が置いてあって、社名や内容の一部が写りこんでしまっていた。

このようなケースは容易に起こり得ますし、実際に、そのような情報の漏洩が過去に何度も起こっているのです。

投稿した写真から、本人が知らない間に個人情報や機密情報が漏えいしてしまい、その結果、自分の手の届かないところまで情報の拡散が起こってしまいます。

この場合、たとえ、情報を漏えいさせた本人に悪意がなく「過失」だったとしても、もし勤め先の機密情報などを拡散してしまったら「知らなかった」では済まされないのです。

また、たとえ写真にはっきりと特定できるものが写っていなくても、過去に自分が投稿した写真や文章を組み合せることで、居住地や出身校などが割り出され、個人情報などがバレてしまうこともあるので、十分注意が必要です。

友達の投稿や写真のタグ付けにも注意

さらに怖いのは、自分が十分に気をつけても、友人・知人の投稿によって自分の個人情報がネット上に流出する危険もあるということです。

例えば、友だちと旅行に行った際の集合写真を撮ったとします。

その写真を友だちがSNSに投稿した際に、画像に付いた文章などから、あなたがいつどこにいたのか分かってしまのです。

また、投稿した写真に「タグ」として、その人や場所を登録・特定する機能がSNSにはあります。

このタグ付けによって「写っている人はこの人です」と特定されてしまうことがあるのです。

このように、「写真だけでは何もわからないだろう」と気軽に利用した結果、個人情報を特定される材料を提供してしまっているということが多々あるのです。

 

落とし穴②:「位置情報データ」

不用意な投稿であなたの住所や居場所が公開される

SNSには、投稿する際に自分のいる場所の位置情報を公開する機能を有しているものがあります。

GPS

この機能の危険性に気づいていなかったり、過去にこの機能を利用したまま変更していない場合などには、そのままON(公開)の状態になっていることがあります。

このまま投稿してしまうと、GPSで測位したデータがSNSのサーバーに送られてしまい、誰でもその情報が見られる状態になってしまうのです。

もし、投稿が「今自宅にいます」というような内容であれば、そこが現住所だと推定できてしまうわけです。

そうなると、自分から意図していなくても、自宅や職場、学校などの位置を公開することになってしまうのです。

SNSで写真を公開する場合、画像ファイルに含まれる位置情報にも注意

気をつけなくてはいけないのは、SNSの機能だけではありません。

投稿した写真の画像ファイルにも、位置を特定できる情報が記録されているのです。

最近のスマートフォンやデジタルカメラには、GPS機能が搭載されています。

それらを使って撮影した写真をSNSに投稿した時、その投稿した画像ファイルから、画像を撮影した場所が分かってしまうのです。

具体的にどういうことかというと、撮影した写真の画像ファイル(JPG)には「Exif情報」という撮影時のデータが埋め込まれています。[

exif

GPS機能を搭載するスマートフォンやデジタルカメラで撮影した場合、撮影した場所の測位情報(緯度・経度)などがExif情報として記録されており、この情報が入ったままの写真をSNSに投稿することによって、その写真がどこで撮影したものなのか見た人に分かってしまうのです。

 

SNSは利用するユーザーの側にも相応のリテラシーが求められている

1枚の写真など、画像データには文字で投稿するよりも多くの情報が詰まっている場合があります。

さらに、文字での投稿と決定的に違うのは、それがはっきりとした証拠となってしまうことです。

SNSに投稿する内容は、個人の日常を投稿することがほとんどだと思います。

それだけに、自分では何気ない投稿だと思っていても、個人情報を特定するネタを知らないうちに公開してしまっていることに、十分気をつけましょう。

はっきりと個人情報などを示していないとしても、SNSのプロフィール情報や過去の投稿などから、いくつかの情報を組み合わせれば、簡単に個人情報が特定されてしまうこともあるのです。

もし、個人情報が漏えいしてしまったら、将来にわたって様々な不利益がもたらされてしまうでしょう。

なぜなら、一旦公開されたり拡散されたインターネット上の情報というものは、その全てを削除することが非常に困難だからです。

では、どうすればSNSによる情報の漏洩を防ぐことができるのでしょう。

それはまず、あなた自身が、自分の投稿に気をつけることが重要です。

普段の生活での発言や行動と同じように、責任ある投稿を心がけなくてはなりません。

また、友達がSNSで不注意な投稿をしている場合などには、注意してあげましょう。

例えば、写真のタグ付けに関しては、勝手にタグ付けされる危険性や、公開設定を変更できることを伝えてあげると良いでしょう。

そうした日頃の心構えによって、利用する私たちユーザーの側にも、それにふさわしいリテラシーが求められるという認識が徐々に広まっていくのです。

 

危険性を十分に理解して使えば、SNSは決して怖いものではない

もちろん、SNSが普及する以前にも、「ブログ」や「掲示板」などを通じて、個人情報が漏洩したり暴露されたりする事件は起きていました。

しかし、SNSにはその手軽さから、ブログや掲示板といったもの以上に、情報漏えいの危険性があるのです。

SNSを利用する場合、家族や友人といった、知っている人たちとの交流がほとんどだと思います。

そのため、オンライン上でやり取りをしているという意識が薄くなり、特定の人の間での「ここだけの話」として投稿していると誤解しがちです。

しかし、実際には、自分の投稿を公開する設定になっている場合が多いのです。

例えば、あるキーワードを含むツイートを検索すると、Twitter上でそのキーワードについて書き込んだユーザーを簡単に見つけることができてしまいます。

さらに、グループ上に投稿したり、「リツイート」投稿をしたりすることで、連鎖的に多くの人に情報が拡散してしまいますし、ユーザー同士の交友関係(夫婦・同僚など)が特定される機能もあるのです。

長らく連絡が途絶えていた学生時代の友人と再会できたり、同じ趣味を持つ人と情報をやり取りできたり、SNSは非常に便利なものです。

ただ、その利用には危険がともなっていることを忘れてはいけません

SNSのどこにどんな落とし穴があるのか、その危険性を十分理解し、安心して使いたいものです。

 

※ 希望日本研究所 第8研究室

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