2016.04.02 アメリカ大統領選挙

ヒラリーVSトランプ!不動産王トランプの暴言集【まとめ】

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暴言のオンパレード、トランプは、ヒラリーそして日本に対し何と言っているのか?

「ヒラリー・クリントンが夫を満足させられていないなら、なぜ彼女は(自分が)アメリカを満足させられると思っているのか?」

ヒラリーを中傷したトランプの言葉。
夫であり元大統領であるクリントンの不倫があまりにも有名なこの夫妻に対する国民の偏見を背景とした、なんともいやらしい発言。

資産総額5000億円とも1兆円ともいわれるトランプはアメリカの不動産王。
美女が大好きと公言してはばからず、現在の夫人(三番目)は24歳下の美人モデル。

そのトランプは暴言王でもあります。

品のない発言は大衆狙いのポピュリズムだ、その暴言の数々は理性的なものではない反知性主義だ。
それどころか(旧ソ連での強制収容などで悪名高い)スターリンや(カンボジアで虐殺を行った)ポル・ポト以来だ、とさんざん批判を浴びてきました。

それにより当初、2016アメリカ大統領選挙の泡沫候補、といわれていた。
ところが、先ごろ行われたスーパーチューズデー(民主・共和両党の候補指名争い最大のヤマ場)も制し、いまや共和党の最有力候補者です。

ここでは彼のタブーな暴言を、女性蔑視・人種差別・人格否定・宗教問題・他国批判の5つに分類し、まとめ、それが何を意味するのか考えてみたいと思います。

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ヒラリーVSトランプ!トランプの暴言の数々、5つのタブーとは?

タブーな暴言1→女性蔑視

・「女は本質的に美的に楽しめるオブジェクト」

・「金目当てだから、婚前契約書を女は皆嫌がる」

・「女は、世紀の大芝居を打つ。賢い女はとっても女らしく振る舞い貧しそうにする。しかし、心の中では真の殺人鬼だ。『弱い性』という表情をして近寄ってくる女は、本当の無垢か、冗談かのどちらかだ。男を目配せだけで、いや、身体の別の部分でかもしれないが、操る女を見てきたよ」

女性に対するトランプの差別的な発言は繰り返され、メディアで取り上げられてきました。

その差別発言は、敵対する候補者に対しても情け容赦なく向けられます。

2008年の大統領選民主党指名争いでヒラリーがオバマ現大統領に敗れた当時を振り返り

「彼女(ヒラリー)は勝つと思われていたのに、シュロング(男性器を意味する)された。つまり負けたってことだ」

アメリカはフェミニズム(女性の権利拡張思想)先進の国

その国において、この暴言の数々です。

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タブーな暴言2→人種差別

・「オバマが無能なのは明白だ。仲間のアフリカ人たちにさえ何のほどこしもしてやれてないじゃないか」

・「全てのイスラム教徒はアメリカに入国させてはいけない!」

・「メキシコ人は犯罪と麻薬をアメリカに持ち込んでいる!」

トランプのオバマ現大統領嫌いは筋金入り
2011年、トランプ発言で、破天荒な国籍陰謀論の論争が起きました。
オバマはハワイではなくケニア生まれで大統領の資格はないというのです。

「アフリカ生まれ」の疑惑を払拭するため、オバマ大統領は出生証明の原本をメディアに公開、これで改めてハワイ生まれであるという事実が証明。
トランプはすかさず「バラク・オバマの出生情報を提出させることに成功した」と強引に自画自賛。

続いてトランプは、オバマ大統領の学力と学歴に疑問があるとして、大学の成績証明の公開を要求。

こうしたトランプの発言に対し、「一種の人種差別だ」という反発やボイコット運動が起こりました。

そして世界的に報道されたイスラム教徒やメキシコ人に対する差別発言。

世界最大の移民受け入れ国アメリカにとって、その発言は、まさにタブー

危険なヘイトスピーチだなどとアメリカ国内でさんざん非難を受けました。

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タブーな暴言3→人格否定

・「あの顔を見てみろ!誰があんなのに投票するかね?」

・「アンジェリーナ・ジョリーは、魅力的になるために、多くの男と付き合った」

・「ベット・ミドラーの『みにくい顔と身体』は目障りだ」

「あの顔を見てみろ!」とは2016アメリカ大統領選挙で同じ共和党から立候補を表明した、カーリー・フィオリーナ(ヒューレット・パッカード元CEO)に対するもの。
まさに人間性を否定した暴言です。

その暴言はなにも政治家ばかりではない。
アンジェリーナ・ジョリーやベット・ミドラーといったハリウッド女優らにも及んでいるのです。

なんでこれほどの人格否定発言が許されているのか(?)不思議なほどですね。

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タブーな暴言4→宗教問題

・「全てのイスラム教徒はアメリカに入国させてはいけない!」

・「メキシコが送り込んでくる人々は問題だらけで、米国に麻薬や犯罪を持ち込んでいる。彼らは強姦魔だ」

・「隣国のメキシコからの不法移民を防ぐために国境に壁(アメリカ版の万里の長城)を築くべきだ」

まずイスラム教徒発言は、アメリカ同時多発テロ事件、『イスラム国』(IS)に対する米国民の嫌悪・憎悪を背景としてトランプが発したものと考えられます。

こうしたトランプの発言は宗教問題に発展します。

上に示したメキシコからの不法移民を防ぐ壁発言に対し、ローマ法王が厳しく批判したのです。
ローマ法王は、キリスト教の最高位聖職者であり、カトリック教会の最高指導者。
その法王が「懸け橋でなく壁をつくろうとする人は、誰であれキリスト教徒ではない」と断罪したのです。

アメリカは8割~9割がキリスト教徒の国。キリスト教の最大宗派トップのローマ法王の発言は日本人が考える以上に強いものがあります。
そしてトランプ本人もキリスト教信者(宗派はプロテスタント、アメリカ人の約半分を占める)なのです。

ところがトランプには、カエルの顔にションベン。

「宗教指導者が個人の信仰に疑問をはさむのは恥ずべきことだ」と法王を真っ向から批判。
そして「バチカンが過激派組織『イスラム国』(IS)の攻撃を受けたら、トランプが大統領だったらよかったと思うだろう」と過激な皮肉を発しています。

その大胆さにはあきれるばかりです。

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タブーな暴言5→他国批判

・「中国もメキシコも日本もアメリカから金を奪っている!」

・「韓国などタダで守ってやる必要はない」

・「習近平主席がアメリカに来ても晩餐会などやらなくていい、マクドナルドでも食わせておけ!」

アメリカと関係ある国々についても毒づきます。

そして日本に対しても情け容赦がない。

「日本の安倍、(米経済の)殺人者だが、やつはすごい。地獄の円安で、アメリカが日本と競争できないようにした。さらに、安倍は(駐日米大使の)キャロライン・ケネディを接待漬けにして(言うことを聞かせることで)、アメリカに打撃を与えた」

「なぜ、アメリカは日本を守ってやっているのか?ご存知の通り、アメリカが日本と結んだ条約は心憎い。なぜなら、他国がアメリカを攻撃しても、日本はアメリカを助けなくてよい。なのに、他国が日本を攻撃したら、アメリカは日本を助けなければならない」

このように日米安保に疑問を投げ掛けた発言をしているのです。
仮に日本が中国から攻められた時、日米安保があっても、アメリカ軍が日本を守るかどうかわからない、とでもいいかねないニュアンスを含んでいます。

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まとめ

以上のようにトランプの発言は

・女性蔑視

・人種差別

・人格否定

・宗教問題

・他国批判

とタブーそのもの。
暴言のオンパレードです。

しかしタブーとは何でしょうか?
タブーとは、人間の欲望でありホンネでもあるのです。

もちろんその各種発言・暴言は認められるものではありません。

しかしトランプは人間の欲望・ホンネを代弁していることも間違いないのです。

ポピュリズム、反知性主義などと批判を受けながらも、それがアメリカ国民の人気を得ている理由の一つ。

もともと政治家は、人間の欲望の調整役である、と解説する人もいます。

仮に次期アメリカ大統領になったとしてトランプが本当に人間の欲望の調整役になれるかどうかは未知数ですが・・・

泡沫候補と言われたトランプはいまや共和党の最有力候補。

共和党は本当にトランプ候補に一本化されるのか?

そして民主党で選出される流れにありそうなヒラリーと対決するのか?

今後のアメリカ大統領選挙に目が離せません。

 

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※希望日本研究所 第6研究室

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