2016.02.26 アメリカ大統領選挙

ヒラリーVSトランプ、アメリカ大統領選挙の今後の流れは?迫られる日本の決断とは?

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アメリカ大統領選挙の現状と今後をわかりやすく解説

ヒラリーの勝利を決めたのは「トランプ」?!

アメリカ大統領選挙は予備選挙(党員集会)の真っただ中。

民主党・共和党の各候補者を絞る党員集会で、勝敗を決める方法として驚きのやり方が出てきました。

ネバダ州の民主党党員集会で大統領候補者のヒラリーとサンダース(上院議員)が拮抗。
勝敗を決めるのに、なんと「トランプ」が採用されたのです。
共和党有力候補者のトランプのことではなく、正真正銘のカードのトランプです。

ネバダ州は、カジノの街ラスベガスで有名。
そこで勝敗を「トランプ」で決めたのです。

サンダース(上院議員)の「ハートの6」に対し、ヒラリーは「クラブのエース」。
ヒラリーが強い手札を引き、勝ち名乗りをあげました。

アメリカ大統領選挙は党員集会の雌雄を決する時に各州独自のルールを設けています。
「トランプ」だけではなく、「コイントス」という硬貨を投げて決着を図るところもあります。

この冗談のように見えて本当の話もある、アメリカ大統領選挙は、いよいよ白熱した展開を見せています。

ここでは、両党の最有力候補ヒラリー(元国務長官・68)とトランプ(不動産王・69)の動向を中心に、大統領選挙の現状と今後の流れをわかりやすく解説したいと思います。

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ヒラリーVSトランプ、アメリカ大統領予備選挙の現状とは

アメリカ大統領選挙は、2月1日のアイオワ州での予備選挙(党員集会)を皮切りにスタートしました。

予備選挙は、民主党・共和党の各候補者を一人に絞るもの。
本選挙の前哨戦です。

第1戦目のアイオワ州は共和党がクルーズ(上院議員)勝利、トランプは2位に甘んじました。
民主党はヒラリーが薄氷の勝利。

2月9日、第2戦がニューハンプシャー州で行われました。
共和党はトランプが奪還。
民主党はサンダース(上院議員)がヒラリーに競り勝ちました。

そして第3戦は2月20日、共和党はサウスカロライナ州、民主党はネバダ州で、それぞれ実施。
その結果、共和党はトランプ、民主党はヒラリー、がそれぞれ勝利。

これまでの3戦で、トランプ、ヒラリーは、ともに2勝1敗の成績です。
(トランプは第4戦・ネバダ州も制して3連勝)

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全米世論調査では異なる結果も

全米の世論調査も様々。
実際の戦いと異なる結果が出ています。

2月18日公表のウォールストリート・ジャーナル紙などによる世論調査は、共和党のトップを走っていたトランプが、クルーズに抜かれ2位に後退。

同じ日に米FOXニュースが公表した世論調査は、民主党トップのヒラリーが、サンダースに抜かれて2位に転落です。

しかし3回の戦いでは、トランプ、ヒラリーともにトップを走り続けています。

3戦を受け米メディアは「トランプ氏の勝利は堂々たるもので、共和党の大統領候補の指名に向け最有力候補としての立場を固めた」と指摘しています。

過激な発言で知られる不動産王トランプは当初、泡沫候補と見られていたのですが、いまや堂々たる共和党の候補者へ名乗りを上げつつあるのです。

一方のヒラリーは当初から民主党の最有力候補といわれ次期大統領に最も近い人物と見られていましたが、サンダースの追い上げで苦戦を強いられている状況

トランプ、ヒラリー、それぞれにとり、予断を許さない戦いが繰り広げられています。

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ヒラリーVSトランプ、アメリカ大統領本選挙のこれからの流れとは

民主党・共和党の各候補者を絞るための予備選挙は3月1日に山場を迎えようとしています。

スーパーチューズデーと呼ばれているもので、予備選挙(党員集会)が集中するのです。
今回はテキサス州など11の州で行われます。
そしてここで、両党の最終候補者がほぼ確定。

ここで本当に、泡沫候補ともいわれたトランプが共和党候補者となるか、民主党はヒラリーが逃げ切ることができるのか、見ものです。

正式に、共和党は7月18日からの全国大会、民主党は7月25日からの全国大会で、それぞれ大統領候補を決定。

11月8日が天王山、実質的に次期大統領が決まる

その後、両党の大統領候補は本選挙に向けた戦いに入ります。

10月から行われる恒例の公開テレビ討論会は、本戦での山場。

過去のテレビ討論会で、形勢の逆転したことがあったからです。
1960年の大統領選挙ではリードしていたニクソンが、テレビに映された颯爽たる姿のケネディに逆転を許し、これがケネディ政権誕生の大きな要因となったのです。

天王山は11月8日です
全米50州で一斉に投票が行われ、その結果、実質的に次期アメリカ大統領が決まります。

世界最強の国のトップが誕生するのです。

アメリカ大統領選挙は実質的には国民による直接選挙

しかし形式として50州から選ばれた「選挙人」による投票を12月に行い、翌年1月の上下両院の合同会議で開票して正式に確定をする形をとります。

2017年1月6日の開票、1月20日の就任式を経て、正式に次期アメリカ大統領の誕生となるのです。

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まとめ

民主党・共和党の各候補者を絞る大統領予備選挙は現在までトランプ、ヒラリーがともに2勝1敗。(トランプは第4戦・ネバダ州も制して3連勝)

今後は3月1日のスーパーチューズデーが山場となり両党の候補者をほぼ確定します。

両党の7月の全国大会で正式に候補を決めた後、本選挙に突入。

11月8日が決戦の場となります。

次期アメリカ大統領は、このまま逃げ切ったヒラリーか、それとも過激な言動でメディアを賑わせる不動産王トランプか?

現オバマ大統領(民主党)が「米国は世界の警察官ではない」と述べ、弱体化したといわれるものの、いまだ世界最強の国の権力者。

トランプは「日本が攻撃されたら米国は直ちに駆けつけなければならないのに、米国が攻撃を受けても日本が何もしなくていいのはおかしい」と日米安保に疑問を投げ掛けています。

仮に日本が中国から攻められた時、日米安保があっても、アメリカ軍が日本を守るかどうかわからない、とでもいいかねないニュアンスを含んでいます。

一方のヒラリーに対する識者の評価には、「強いアメリカ」を前面に押し出した外交を進め、戦争が起きやすくなる、という不気味な予測があります。

「弱いアメリカ」を体現している現オバマ大統領に対して、プライドの高いアメリカ国民の批判や不満に対し、新たに誕生する女性大統領は「強いアメリカ」を強力に示す可能性がある、というわけです。

次期大統領は、ヒラリーか、トランプか、それとも全く違う第3者か?

だれがなるかにより、日本は新たな決断を迫られる可能性があるのです。

 

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※希望日本研究所 第6研究室

 

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