2016.02.23 病気

山田宏先生「医療費削減」を解説!『歯科医療が健康寿命を延ばします』【動画】

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医療費削減について山田宏先生が解説!『予防・検診で無駄な医療費を削減』

毎年1兆円も増え続ける医療費。
高齢化社会も相まって、さらに増加していくことは容易に想像できます。

そこで、ただ寿命を延ばすのではなく『健康寿命』を延ばすべく、予防や生活改善が重要視されています。

特に「歯の健康/口の健康が非常に重要だ」と元杉並区長の山田宏先生は仰り、実際に当時の杉並区は、ちょっとした政策で歯科検診率が全国平均の倍にも上りました。

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※ このページから直接動画をご覧頂けます。また、下部には文字起こしもございます。

 

山田 宏(やまだ ひろし) 国家経営研究会 代表理事 プロフィール

【経歴】
昭和33年生まれ
京都大学法学部卒業後、松下政経塾へ2期生として入塾
都議会議員を2期、杉並区長を3期、衆議院議員を2期務める
現在は国家経営研究会の代表理事

【著書】
「日本よい国」構想 (WAC出版)
第3の道 (マガジンハウス) 他

川上 和久(かわかみ かずひさ) 明治学院大学 教授 / 希望日本研究所 所長 プロフィール

【経歴】
昭和32年生まれ
東京大学文学部社会心理学科卒業
同大学大学院社会学研究科社会心理学専攻博士課程単位取得退学
東海大学文学部助教授等を経て現職
専攻は政治心理学、戦略コミュニケーション論

【著書】
イラク戦争と情報操作
「橋本維新」は3年で終わる
「反日プロパガンダ」の読み解き方 他

 

山田宏先生が語る「医療費削減」以下よりテキストでもお読み頂けます。

kk100川上 今日は、健康長寿ということで、いかに病気にならないような『予防医学』というものを浸透させて、そして「いかに無駄な医療費を削減していくか」という問題について、<一般社団法人 国家経営研究会>代表理事の山田宏先生にお伺いしたいと思います。

ピンコロとも言われているんですけれども、健康長寿都市というようなネーミングがありますよね。

どうやって無駄な医療費を削減していくか?ということで、健康寿命を延ばすということが注目されているんですけれども、そのためにどういう施策をとっていけばいいかということで、杉並区長のご経験を交えて先生のお考えを伺いたいんですが。

hy1山田 毎年医療費が1兆円近く伸びているという状況で、このままですと、さらに団塊の世代の方々が、今やっと全員65歳以上になったんですが、これがあと10年後になると75歳以上になって、みんな後期高齢者になります。

後期高齢者になると医療費が一気に1人あたり増えますから、そうすると大変な事態になっていくわけです。

ですから、残されている時間は、この10年ぐらいだとみてまして、その間に抜本的な対策をして、方向を少し変えていかないといけない。

それがこの問題の本質だと思いますが、杉並区長時代はですね、昔はウィルスなんですよ、ですからウィルスを退治する薬だと。

今の健康を害する要因は、ほとんど生活習慣病ですから。
これは食べ物・運動ですから、自分の生活習慣によって病気になっていくというのが、ほとんど今の医療費の元になっています。

これは食事とか運動とかで改善していかなければいけませんが、私が1つ経験したのは『歯』です。

口の健康/歯の健康が生活習慣病に凄い密接なんです。

考えてみれば、毒というのは口から入ってくるわけです。
ほとんど皮膚からは入りません、全部『毒』も『栄養』も口から入ります。

ですから、口の中が汚い/口の中で毒を殺せないという状況になってくると、徐々にそれが体中に回っていきます。

歯周病が糖尿病の大きな原因になっているのは国際的な常識になっています。

歯周病をなくすことが糖尿病を減らすことに繋がるわけです。

そういうようなことを考えて、私は歯科医療に力を入れるべきだという風に(思います)。

これは歯医者さんを大事にするということではなくて、歯科医療をきちっとやれば、

かからなくてもいい病気にかからなくなる

病気にかかっても重篤にならない

ならないから無駄な医療費もかからない

本人もハッピー

ですから、まずは歯を大事にして、検診率を高めようということで、「歯の検診に行ってくださいよ」と、どこの自治体もやっているんですけれども、まぁ面倒くさいです、歯医者というのは痛いイメージがありますから。

だけれども、杉並区の場合は「クリーニングもしてあげますよ」と、タダで(区がお金を出して)。
ということで、全国の検診率は普通8%なんですけれど、杉並区は2割近くになったんです。

それだけ調べていけば、歯周病を治していくということにも繋がりますし、それだけ成人病・生活習慣病にかからないということにもなります。

1つの歯科医療をですね、それから『8020(はちまるにーまる)』といって80歳になっても20本の歯でっていうのが目標ですけれども、歯が丈夫な人は、美味しく食べられて、寝たきりにもならないんですよ。

そしてボケないんです。

とにかく健康寿命を延ばすということは、口の中をきれいにしていくということがまず第一だと私は思います。

kk100川上 歯医者さんというのは全国的にちょっとダブつき気味だとは言われているんですけれども、そういう歯科診療にある程度こう政治の判断で補助金を出して、歯科診療できちんと検診をすることで、生活習慣病が抑えられるというのは、国家レベルでももっと考えていい課題ですよね。
hy1山田 凄まじい効果が出ると思います、杉並区も効果出ましたから。
kk100川上 杉並区の例をお話いただきましたけれども、例えば生活習慣病を予防するために健康体操みたいなものを自治体で工夫したり、あるいは食生活改善のアドバイスをしたり、色々なものを組み合わせながら、単に「薬の値段をどうするこうする」「ジェネリックにする」とかそういうことだけではなくて、健康寿命を延ばしていくことができるという国家戦略が作れるような気がしますね。
 hy1山田 国が体操をやっても、たぶん昔じゃないからそれには合わないとは思いますが、ラジオ体操やってる人たちは多いんですけれども、今はフィットネスとかヨガとか、色んな需要が広がっています。

こういう健康増進のための/病気予防のための様々な民間の取り組みを広げていくために、例えば55歳になったら、国が一律3万円のクーポン券を全国の55歳に配って、どこでもいいからそれを使って1回行ってみて、「自分に合う退職後の/第二の人生後の健康増進の方法を見つけてくださいよ」という機会をやれば、そういう健康増進の産業も広がるし、それからクーポン券を目指してその人独自の色んなサービスを企業は提供しようとしますし、もし自分に合ったフィットネスやヨガや健康増進プログラムを見つけたということであれば、その後は自分でお金を出して行けばいいと。

そういうキッカケづくりをすることも、日本全体のGDPも引き上げますし、健康な人が増えていけば、それだけ働いたり何か一生懸命色んなことにエネルギーを使っていかれますから、私は大いにペイするものだと思いますね。

 kk100川上 高齢化社会の中にあって、世論調査では「健康に老いたい」「健康に歳を取りたい」という意見の人が、ほとんど大多数ですよね。

それを政治が実現していく方法について、今日は本当にいくつもの良い政策のアイデアを山田先生からいただきました。

 

 

希望日本研究所 第5研究室

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