2016.02.22 有識者講演動画

山田宏先生「北朝鮮問題」を解説!『拉致被害者全員奪還にはアメリカとのタッグが基本です』【動画】

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北朝鮮問題について山田宏先生が解説!『核を持つ北朝鮮にどう立ち向かうか

日朝ストックホルム合意から1年半以上が経った今、拉致被害者問題に関しては進展を見せないどころか、北朝鮮は年明け早々に水爆実験まで行いました。

そしてその愚行に対して日本も独自の制裁措置を決定したら、今度はさらに北朝鮮側が『拉致被害者の特別調査委員会解体』を発表し、拉致被害者らを含む日本人の行方不明者の調査が全面中止される事態となってしまいました。

こうなってしまった日本政府の対応について、山田宏先生はどう感じていらっしゃるのでしょうか?

動画にて解説をいただきました。

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※ このページから直接動画をご覧頂けます。また、下部には文字起こしもございます。

 

山田 宏(やまだ ひろし) 国家経営研究会 代表理事 プロフィール

【経歴】
昭和33年生まれ
京都大学法学部卒業後、松下政経塾へ2期生として入塾
都議会議員を2期、杉並区長を3期、衆議院議員を2期務める
現在は国家経営研究会の代表理事

【著書】
「日本よい国」構想 (WAC出版)
第3の道 (マガジンハウス) 他

川上 和久(かわかみ かずひさ) 明治学院大学 教授 / 希望日本研究所 所長 プロフィール

【経歴】
昭和32年生まれ
東京大学文学部社会心理学科卒業
同大学大学院社会学研究科社会心理学専攻博士課程単位取得退学
東海大学文学部助教授等を経て現職
専攻は政治心理学、戦略コミュニケーション論

【著書】
イラク戦争と情報操作
「橋本維新」は3年で終わる
「反日プロパガンダ」の読み解き方 他

 

山田宏先生が語る「北朝鮮問題」以下よりテキストでもお読み頂けます。

kk100川上 今回は、北朝鮮問題について、<一般社団法人 国家経営研究会>代表理事の山田宏先生に色々とご解説いただきたいと思います。

ストックホルム合意から1年以上経って、なかなか拉致問題が再調査/進展しない。

その間に、核実験までやってきた。

こういう状況に対して、日本はどのように対応していったらいいかということで、非常に難しい政策判断が迫られていると思うんですけれども、山田先生のお考えをお聞かせいただけますか?

hy1山田 北朝鮮が日本から取りたいものはお金ですよね。

だけれども、本当に北朝鮮が狙っているのはアメリカとの直接交渉で自分の体制を信任してもらうことだと思うんです。

そういった中で、日本のやり方はとにかく、向こうが我々の約束を破ったら罰を与えると。
そしてまた、約束を少し守ったら少しずつ罰を解除すると。

今度は約束を守っていないんですから、罰を復活すると。
それからまた水爆と称する核実験も、これも罰を与えると。

こういうことでやっていかなきゃいけないんですが、なかなかそれでも拉致被害者の奪還というところまでいけませんよね。

最後はもう日本が普通の国であれば、日本の独自の力で、外交力も経済力もあるでしょうけど、軍事的な力も含めて作戦を練っていかなきゃいけない問題だと思うんです。

北朝鮮は核兵器を持っているとされていますから、もし日本が何か自力での奪還活動をした場合、核での攻撃が予想されてしまいますから、それは非現実的ではありますけれども。

しかし日本の一番弱いところですね、最後は核で脅されて泣き寝入りというとこですから、ここはまず日本が抑えておかなければいけないことは、核の分野で非対象にあるということですよね。

小泉純一郎元首相が突然訪朝して、拉致被害者を取り返してきたということで、前の金正日が妥協したのはなぜか?

というと、私は背景にアメリカがあると思うんですよ。

なぜかと言うと、あの頃ちょうどアメリカのイラク作戦をブッシュが始めようというときに、いち早く小泉さんが「支持する!」と言って、ブッシュは大喜びだったわけです。

私はそういう意味でアメリカが一定の何かこうシグナルを北朝鮮に送ったと思うんです。
それで降りてきたと思うんですね。

ですからやはり、日本は核を持っていないですから、アメリカとのタッグが基本だろうと思います。

今のオバマさんではとても期待はできませんけれども、やはり基本的にはアメリカにある程度の恩を売りながら、もう一方でこちらもきちっとそういうところにエッジを効かせてもらうということが、背景には必要だと思います。

あとは、もう少し厳しい制裁がないのかと思いますけど、中国とかありますから、経済制裁が効いているのか効いていないのか。

イランのような状況まで持ち込めれば妥協するんでしょうけど、中国との関係がアンダーグラウンドで繋がっていますから、なかなか中国まで巻き込むというところがポイントになってくるんだろうと思います。

kk100川上 アメリカの下院では、追加の金融制裁ということで議決はされましたけれども、山田先生が仰ったように、中国は結局、中長期的には北朝鮮という自分たちと韓国・日本との間で干渉国ですよね。

そういう国があった方が都合が良いというのは、やはりこちらからは見えてくるわけで、ではそういう干渉国という存在を許しながら、どうやって日本の国益を実現していくか、中国との関係においてまた、非常に難しい外交手腕を迫られてくるものがあるんじゃないですかね。

hy1山田 そうですね。

中国は我々どうこうもできませんので、まずはやはりアメリカとの関係をガッチリさしておくということが、拉致被害者の奪還には、核を持たない日本としては絶対必要になってくる条件だと私は思いますけどね。

あとは北朝鮮の体制がいつ崩壊するかわかりませんから、この崩壊したときの状況に応じて、日本の一番の関心事であるこの問題を、そのときにどう対応するかということなども、作戦としては十分練っておく必要があると思います。

kk100川上 拉致被害者を一刻も早く全員奪還するということは、日本国民全体の願いですけれども、日米関係とか日中関係とか、様々な中で日本の選択というものを適切にやっていかなければいけないんだ、ということを、山田先生にご解説いただきました。

 

 

希望日本研究所 第5研究室

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