2016.03.30 有識者講演動画

山田宏先生「慰安婦問題の日韓合意」を解説!『韓国は合意を誠実に守らなければ国際社会から完全に孤立します』【動画】

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慰安婦問題日韓合意について山田宏先生が解説!『歴史的真実と政治決着は別

日韓両政府は先月28日、ソウルでの外相会談にて、慰安婦問題を決着させることで合意しました。

その合意内容は、
日本政府が軍の関与や政府の責任を認め、韓国政府が新たに設立する元慰安婦支援の財団に10億円を拠出。

これによって「最終的かつ不可逆的解決」とすることを確認したのですが、この日韓合意、山田宏先生の目にはどのように映ったのでしょうか?

動画にて解説をいただきました。

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※ このページから直接動画をご覧頂けます。また、下部には文字起こしもございます。

 

山田 宏(やまだ ひろし) 国家経営研究会 代表理事 プロフィール

【経歴】
昭和33年生まれ
京都大学法学部卒業後、松下政経塾へ2期生として入塾
都議会議員を2期、杉並区長を3期、衆議院議員を2期務める
現在は国家経営研究会の代表理事

【著書】
「日本よい国」構想 (WAC出版)
第3の道 (マガジンハウス) 他

川上 和久(かわかみ かずひさ) 明治学院大学 教授 / 希望日本研究所 所長 プロフィール

【経歴】
昭和32年生まれ
東京大学文学部社会心理学科卒業
同大学大学院社会学研究科社会心理学専攻博士課程単位取得退学
東海大学文学部助教授等を経て現職
専攻は政治心理学、戦略コミュニケーション論

【著書】
イラク戦争と情報操作
「橋本維新」は3年で終わる
「反日プロパガンダ」の読み解き方 他

 

山田宏先生が語る「慰安婦問題の日韓合意」以下よりテキストでもお読み頂けます。

kk100川上 今回は<一般社団法人 国家経営研究会>代表理事の山田宏先生をお招きして、慰安婦の問題について色々お伺いしたいと思います。

昨年12月に岸田外務大臣が訪韓して、「慰安婦の問題について1つの解決を見た」ということになりました。

世論調査を見ても、まぁまぁ評価されているようなんですけれども、国民として気になるのが、

今まで韓国は世界中で『ジャパンディスカウント』ということで日本を貶めるようなことをやってきた

これが無くなるのかどうかということが最大の関心事だと思うんですけれども、山田先生からご覧になって、この韓国の動きというのは、あの合意によってこれから少しは変わるという風にご判断されますでしょうか?

hy1山田 そうですね。

私もやりましたけれども、一番この慰安婦問題についてよく分かっておられる安倍総理が、ああいった国内の批判も覚悟で合意をした/勝負に出たと思うんですけれども、どちらにせよですね、韓国があの合意を守ろうが守るまいが、日本にとってはプラスになると読んだんだろうと、こう見ております。

ですから、今まで通り韓国が守らないということであれば、今回の特色は、国際社会(特にアメリカ)が相当強く韓国に迫って、そしてその合意についてアメリカも裏書きして関係者になってやったわけですから、もしこれを裏切るということになって国際社会に対してまた慰安婦カードを切るというようなことになれば、それはもう今度はアメリカの方が許さない、国際社会も許さない。

韓国が完全に孤立化してしまうだろうと思うので、破った場合はそっちに行くと思うんですね。

破らなければ(一切これから言わないということであれば)、当分は政治的にはまともな状況になっていくんだろうと思いますけど、私の立場から言うと、歴史的真実と政治決着は別ですから、やはり歴史的な真実を日本は追及していくという姿勢は止めようがないと思いますし、止めるべきでないと思います。

kk100川上 やはり懸念事項はですね、実は慰安婦像というのは、強制連行したというデタラメな記述も含めて、アメリカで2つ設置されています。

今あの民間団体がシカゴで3つ目の像を設置しようとしていますよね。

政府は関与しておらず、民間団体が勝手に(と言ったらアレですけれども)そういう動きをしているんだ、ということに対して、日本政府はどういう風に対応していったらいいのか?

こうやって、民間団体だからといって、デタラメな記述を交えた慰安婦像が建っていくというのは、日本にとっては非常に国益を損なうのではないかと思うんですけれども、これはどういう風にしていったらいいとお考えですか?

hy1山田 おそらくですね、この問題も合意の文書に入っていませんけれども、政府が一番気にしていることだと思いますので、いくら民間団体といっても促進されるということになれば、韓国が誠実に合意を守らなかったということになっていくのではないかと。

それは何故かと言いますと、大使館の前の慰安婦像を動かすということについては、もちろん韓国は

「そういう約束はしていない」「民間が決めること」

と言っていますが、日本政府が一番こだわっている所なので、ここだけではなく他の慰安婦像も含めて、これ以上なにか行動が起きてくるようであれば、それを何とか韓国政府としては押し留めるという約束があったはずですから、それは

「どんどんやってください」「やっても私たちは知りませんよ」

という態度を取れば、合意は徐々に崩れていくと。

このことについてはたぶんアメリカ政府も理解しているだろうと思います。

kk100川上 この『ジャパンディスカウント』というものが、世界の中で行われないようにしていくのが政治の責務なんですけれども、日本政府と国民と一体になって、この合意事項が守られているかということを、厳しい目で見ていく必要がありますよね。
hy1山田 当分ですね、外交的には我慢比べ、特に日本より韓国側の我慢がどこまで効くかと言うことですが、私は非常に悲観的なんですね。

今まで何回も破ってますからね、あの国。

だから、今回も世論に押される形で「そんな約束はしていない」と称して破るということになれば、国際社会から韓国は完全に孤立します。

それから我が国もですね、ここまで約束したのに破られたら、今度は河野洋平さんに国会に来てもらって、さらに真実を明らかにするという政治行動がとりやすくなりますので、破ったらもう韓国は地獄になるだろうという風に思いますし、ここはやはり少し様子を見た方が良いと思いますね。

kk100川上 合意が終わりというわけではなくて、この合意から政府と国民で、韓国がこれ以上慰安婦問題を『ジャパンディスカウント』に使わないよう、前へ話を進めていかなければいけないということですね。
hy1山田 そうですね。

今回の安倍さんの合意も、世界各地では「日本は安倍首相も20万人の性奴隷を認めた」というトーンで報道しているんです。
アメリカもオーストラリアもヨーロッパの新聞も。

これは少し日本にとってはかなり傷を負ったと思うんです。

ですから次、ここをどうやってこのおかしな嘘を正していくかということは、これで終わりではないと思いますね。

ここの戦略を立てていく必要があると思うんですが、当面は外交的に韓国をどこまで追い込めるかということですけれども、日本政府としては、あの村山富市さんの時に決めて2001年にできたアジア歴史資料センターというのがあるんですよ。

これ村山さんが作ったんです、戦後のお詫びみたいなことの流れで。

明治から終戦までの日本の歴史の資料について、外務省や防衛省や公文書館にあるものを全てインターネットにアーカイブとして流すということなんですけれども、ここで『慰安婦』と入力すると、10件しか出てこないんです、10件しか。

やはり日本の慰安婦の資料を国際社会に全部オープンにして研究者に提供することくらいは、これ村山さんが始めたことですから、これをちゃんとやってもらえば、外国人研究者が慰安婦の問題でこのアーカイブを調べたとき、「強制なんかなかった」という資料が山のように存在することになるわけです。

ですから、そういうことをもっと促進して、ちょっと地味ですけど、まずやっていく必要があると思いますね。

kk100川上 日本の不当に貶められた状況というのを、これから正しい認識を世界にもってもらうために、これから歩み始めなければいけないのではないか、ということだと思います。

今日は【今を語る】ということで、慰安婦問題の決着について山田先生からご解説いただきました。

 

 

希望日本研究所 第5研究室

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