2016.01.17 有識者講演動画

田村重信先生と読み解く安保法制!憲法に平和と書けば平和になる?そんなバカな!

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自民党政務調査会調査役の田村重信先生と平和安全法制を考える!「安保法制で安全を守れる?」

 

 

田村 重信(たむら しげのぶ) 自由民主党 政務調査会 調査役

【経歴】
昭和28年生まれ
拓殖大学卒業後自由民主党宏池会職員を経て自由民主党本部職員
政調会で国防を担当、政務会長室長、総務担当などを歴任
慶応大学大学院法務研究科非常勤講師(2014年3月まで)
国家基本問題研究所(櫻井よしこ理事長)客員研究員

【著書】
安倍政権と安保法制
平和安全法制の真実 他

 

川上 和久(かわかみ かずひさ) 明治学院大学 教授 / 希望日本研究所 所長

【経歴】
昭和32年生まれ
東京大学文学部社会心理学科卒業
同大学大学院社会学研究科社会心理学専攻博士課程単位取得退学
東海大学文学部助教授等を経て現職
専攻は政治心理学、戦略コミュニケーション論

【著書】
イラク戦争と情報操作
「橋本維新」は3年で終わる
「反日プロパガンダ」の読み解き方 他

 

 

田村重信先生と平和安全法制を考える!「安保法制で安全を守れる?」

上の動画をテキストでもお読みいただけます。

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kk100川上 平和安全法制で平和は守れるのか?

これはどういうことかというと、もちろん平和安全法制、そして自衛隊や日米同盟が相まって国家・国民の安全を守っていくわけですけれども、平和安全法制ができたから日本の安全を守れるというわけでは全然なくてですね、この平和安全法制と自衛隊と日米同盟のあり方を進化させていく。

そして、安倍首相は日米同盟を『希望の同盟』という風に名付けましたけれども、「どのような形で、これを進化・発展させていきながらより抑止力を高めていけば良いのか」ということについて、存分にお聞かせいただければと思います。

st田村 結局ですね、基本となる法律がないと自衛隊は動けないんですよ。

だから、冷戦後に色々な法律ができたというのは時代の背景があって、『PKOの法律』ができたり、『周辺事態法』ができたり、それから『テロ対策特別措置法』『イラク人道復興支援法』だ、それから『武力攻撃事態法(いわゆる有事法制)ができたり、『海賊対処法』ができたり、それはまさに時代の要請でですね。

やはりそうすることによって、日本の安全がさらに確保されるし、それから自衛隊の国際協力活動や人道復興支援活動もですね、国際社会の要請でやっていく必要があるということで、そういう風にやったわけです。

だから、法律がないと自衛隊は動けないんですよ。

国会で法律が審議されているうちから「戦争になる」ような話をする人がいますけれども、そんなことないわけですよ。

自衛隊が動くっていうのはですね、まさに法律ができて、そしてその後に訓練をして、そして仕事ができるということなんです。

例えば災害派遣の問題で、ある地方自治体は、まぁハッキリ言って共産党が強い時なんかはですね、普段の防災訓練を自衛隊とやることを拒否したりすることがあって、実際に災害が起きた時はですね、えらい大変だったということがあるわけです。

自衛隊というのは、事前に訓練をしていかないと力を、発揮できないですよ。

大学の試験のとき、事前に勉強した人でないと良い成績を収められないでしょ?
そういう話なんですよ!

そのためのベースになる法律というのがどうしても必要だということなんですね。

kk100川上 自衛隊の存在というものが、この時代の変化の中で非常に重みを増している。

東西冷戦構造が崩壊し、そして地域紛争も多発し、あるいはもちろん災害派遣も含めてなんですけれども、自衛隊の存在が重みを増していると思うんですね。

その自衛隊に対しての国民の理解というものが非常に重要になってくると思うんですけれども、そのあたりの国民の理解という点で、もちろん自衛隊も広報活動をして理解を深めてもらう活動をしていると思うんですけれども、これからさらに「こういうところに自衛隊は力を入れていったら良いな」と思うところはありますか?

st田村 今まで自衛隊は本当にかわいそうな存在で、一時は税金泥棒だなんていう人なんかもいたりして。

それが1つ大きく変化したのは、やはり湾岸戦争のPKO活動の貢献です。

これは何故かと言うと、戦争が終わった後に海外で国際平和活動をするわけですから、その場合はやはり危険な所がありますから、みんな(他の国は)軍隊が行くんですよ。
軍隊が行ってそういう活動するわけです、人道復興支援でもイラクでも。

ところが日本の場合は自衛隊なんです。
そういう意味では、世界的な要請があれば出て行かなければならない。

湾岸戦争のときにお金をたくさん出したけど、ちっとも感謝されなかった。
典型的なのは、クウェートが戦争が終わってから、アメリカで感謝広告を出したときに、日本の名前がなかったんですよ。

そのとき、僕も山崎拓先生だとか防衛大臣の中谷元先生なんかと一緒に掃海艇の激励に行ったときに、クウェートの皇太子と議論しましたけど、その時は軍として協力してくれた所(国)に対して感謝広告を出したと。

でも「今回は掃海艇が来ていただけましたから、日本の皆さんに心から感謝します」という話なんです。

現実ということをよく考えなければいけないと思うんですよ。

例えば憲法9条をPRさえすれば世界が平和になるとか・・・
ならないですよそりゃ、相手の国もある事だから。

そこはやはり抑止力を強めることによって攻められてくるようなこともないですし、そして日本は安心して国民の皆さんも生活を送ることができる。

(平和安全法制は)その為の法案ですからね。

kk100川上 「平和安全法制ができたからこれで安心」ということは絶対に有り得ないと思います。

自衛隊の活動も含めて、これから自分たちが自分の国の安全、そして他国の邪(よこしま)な野望を打ち砕くようなことをしていくためにどうしたら良いかということを、国民一人一人が日々考えて、自分事として自分の国を守るということを考えていく。

この平和安全法制はそのためのキッカケにならなければならない、というふうに私も思います。

st田村 法律ができたことによって、自衛隊は訓練もできますし、それとやっぱ日米同盟も強化されますから、そういう意味ではより一層、日本の安全は増すということだと思います。

ダーウィンの進化論ご存知でしょ?
環境が変化していったら、力がある者、あるいは頭の良い者しか生き残れないんですよ。
いかに環境に順応した人間しか生き残れないですから。

今回の平和安全法制は、まさにそういうことを追及していくと。

それから、僕はよく全国で講演するときに2つの言葉を紹介するんです。

小泉信三(元慶応義塾大学塾長)
平和というのはですね、ただ「
平和平和」と口で言うだけでは達成されないので、平和を破るような行為を阻止する手段を講ずることが必要なんだ 

 

そう思いますね。

それからもう一つはですね、憲法に関して、哲学者で有名な田中美知太郎さん。

田中美知太郎(哲学者)
憲法に「
平和」と書けば、平和になるのであれば、憲法に台風は日本に来るなと書けば良い

 

そんなことないですね。
やはり現実を踏まえた議論をしてもらいたいですし、それから憲法と自衛隊の関係

実はこういう関係は日本しかないわけですから、こうしたことをきちんと踏まえた上で、日本の安全保障をどうやって確保していくかということをきちんと皆さん方にも勉強してもらいたいと思います。

 

 

希望日本研究所 第5研究室

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