2015.12.14 有識者講演動画

田村重信先生と読み解く安保法制!あくまで自衛隊は専守防衛、そのことに変更なし!

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自民党政務調査会調査役の田村重信先生と平和安全法制を考える!「専守防衛に変更はない?」

 

 

田村 重信(たむら しげのぶ) 自由民主党 政務調査会 調査役

【経歴】
昭和28年生まれ
拓殖大学卒業後自由民主党宏池会職員を経て自由民主党本部職員
政調会で国防を担当、政務会長室長、総務担当などを歴任
慶応大学大学院法務研究科非常勤講師(2014年3月まで)
国家基本問題研究所(櫻井よしこ理事長)客員研究員

【著書】
安倍政権と安保法制
平和安全法制の真実 他

 

川上 和久(かわかみ かずひさ) 明治学院大学 教授 / 希望日本研究所 所長

【経歴】
昭和32年生まれ
東京大学文学部社会心理学科卒業
同大学大学院社会学研究科社会心理学専攻博士課程単位取得退学
東海大学文学部助教授等を経て現職
専攻は政治心理学、戦略コミュニケーション論

【著書】
イラク戦争と情報操作
「橋本維新」は3年で終わる
「反日プロパガンダ」の読み解き方 他

 

 

田村重信先生と平和安全法制を考える!「専守防衛に変更はない?」

上の動画をテキストでもお読みいただけます。

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kk100川上 自衛隊は憲法の枠内で専守防衛に徹すると定められているわけです。

今回、平和安全法制が成立したことで、批判する方々は、この自衛隊の専守防衛という役割が変質するんではないかという批判も一部でなされました。

この専守防衛に/自衛隊に些かも違いはないんだということについて、田村先生にご解説いただきたいんです。

st田村 「なぜ日本は基本的に専守防衛になっているのか」という、そもそも論から話していきたいと思います。

意外と大学でもきちんと習っている方は少ないんですね。
だから政治家でも地方議員でも経営者でも、意外とわかっていない。

何かと言うと、自衛隊の位置付け。

国内では憲法9条の上から言って、自衛隊は軍隊でないというんです。

それはなぜかと言ったら、(憲法上)戦力は持てない。
戦力イコール軍隊ですから、軍隊は持てないということになっている。

【1】
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

【2】
前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

では、日本は独立国ですから、どうやって自分の国を守るか?

そこで登場するのが自衛隊なんですが、これは必要最小限の実力組織ということで、軍隊になる手前の組織だから(憲法上)良いんだという話。

こんなこと言ってるのは日本しかありませんけどね。

では、自衛隊が外国に出た場合どうかと言ったら、国際法上は軍隊として扱われるんです。

最近も先月号の月刊文春なんかでも間違いがあったんですけど、「自衛隊は軍隊じゃないから海外に出て捕虜になった場合、捕虜として扱われない」ということを言ってますけど、そんなことない。

国際法上は軍隊ですから、これはジュネーヴ条約上は捕虜として扱われる。

そういう事実すらきちんと踏まえないで報道されるというところが問題なんです。
どういうことかと言うと、自衛隊の海外での活動に制約があるんだと。

つまり、海外の軍隊と同じような活動、あるいは武器の使用というのはできないんだと。

だから、(今回の平和安全法制は)憲法違反にならないように武力行使と一体化しないための法律という話になるわけです。

ややこしいわけですよ、難しいわけですよ。
それはしょうがないわけですね。

今の憲法の立て付けと国際法上の関係の中で、日本は法治国家として自国を守っていかなければいけませんから、そこのギリギリのところを追求した法案だということを、ご理解いただくことが大事だと思います。

kk100川上 専守防衛をしていくにあたって、例えば外国の軍隊が攻めてこなければやり返してはいけない。

もちろん自衛権をもっているからやり返すことはできるんですけれども、専守防衛について、「それで本当に守れるのか?」というような不安の声もあることも事実です。

そのことについては、今どういう議論がなされているんですか?

st田村 例えば民主党の岡田代表なんかは、「日本の防衛は平和憲法と日米同盟で守ってきた」と言っているんですよ。

それ違うでしょ?自衛隊が抜けているでしょ?

安倍総理も言っているわけですけど、やはり自衛隊が日夜訓練に励み、きちんとやっているから防衛できるわけです。

日本の防衛というのは自衛隊と日米安保条約、日米同盟がセットなんですよ。
米軍がセット。

それはどういうことかと言うと、専守防衛という風に言えるのは、日本は守るだけ、それが自衛隊ですよ。

憲法の立て付けから言って、これはしょうがないんです。

相手の基地も攻撃することは一応できるかたちにはなってますけども、それはしないわけですね。
憲法の立て付けと日米同盟の関係がありますから。

また、装備もないですから。

ではどうなっているかと言いますと、例えば相手の国に直接出かけていって攻撃するのは専ら米軍、米軍に依存しているわけです。

日本の防衛というのは、まさに自衛隊と米軍によって守られている。
まさに(自衛隊)と(米軍)という役割なんです。

日本の場合、自衛隊が専守防衛に徹することができるのは、米軍がいるから/日米同盟があるからなんです。

今回の平和安全法制においても、その枠は変わっていませんから、専守防衛については(今までと)変わらないということをご理解いただきたいと思います。

kk100川上 専守防衛という範囲の中で自衛隊が精一杯のことをやっておられている。

ですから逆に言うと、「自衛隊は違憲である」とか「日米安保なんて破棄しろ」なんて主張する政党があったとしたならば、いかにそれが現実離れした主張であるかということを、田村先生のお話をうかがって皆さんもご理解いただけたかと思うんですね。

st田村 例えば米軍を無くした場合、防衛費どれだけかかると思います?
ざっと4倍かかるんですよ、少なくとも。今の財政状況では無理ですよね?そこらの現実を踏まえた防衛政策をやっていかなければならない。
kk100川上 今の現実を踏まえた我が国の防衛政策について、「専守防衛と日米同盟というものがいかに重要なものであるか」、そして「自衛隊の役割もいかに重要なものであるか」ということを、ぜひご理解いただきたいと思います。

 

 

希望日本研究所 第5研究室

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