2015.12.07 有識者講演動画

田村重信先生と読み解く安保法制!急いで法案を成立・可決させたようにも見えるが、果たして本当に必要?

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自民党政務調査会調査役の田村重信先生と平和安全法制を考える!「安保法制は今なぜ必要?」

 

 

田村 重信(たむら しげのぶ) 自由民主党 政務調査会 調査役

【経歴】
昭和28年生まれ
拓殖大学卒業後自由民主党宏池会職員を経て自由民主党本部職員
政調会で国防を担当、政務会長室長、総務担当などを歴任
慶応大学大学院法務研究科非常勤講師(2014年3月まで)
国家基本問題研究所(櫻井よしこ理事長)客員研究員

【著書】
安倍政権と安保法制
平和安全法制の真実 他

 

川上 和久(かわかみ かずひさ) 明治学院大学 教授 / 希望日本研究所 所長

【経歴】
昭和32年生まれ
東京大学文学部社会心理学科卒業
同大学大学院社会学研究科社会心理学専攻博士課程単位取得退学
東海大学文学部助教授等を経て現職
専攻は政治心理学、戦略コミュニケーション論

【著書】
イラク戦争と情報操作
「橋本維新」は3年で終わる
「反日プロパガンダ」の読み解き方 他

 

 

田村重信先生と平和安全法制を考える!「安保法制は今なぜ必要?」

上の動画をテキストでもお読みいただけます。

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kk100川上 そもそも論なんですけれども、今回の平和安全法制というものが「なぜ必要になってきたのか?」という背景についてご説明いただけますか?
st田村 これは時代が変わったということです、分かりやすく言うと。
日本周辺の軍事情勢がうんと変わったと。変わったことによって、やはりそれに対応した抑止力をきちんと強化しないといけない。「自衛隊の体制/態勢の強化」「日米同盟の強化」ということは、どうしても必要になります。

それから、国際的なPKOとか、そういう要請がたくさん高まってますから、そういう意味では、もう少し自衛隊が国際社会に貢献できるような姿勢も示していくことも必要です。

こういったことが1つの背景です。

kk100川上 国際情勢が変わってきた・・・

北朝鮮が核やミサイルの開発を進め、そして大きいのは、中国が東シナ海(南シナ海もそうですけども)、我が国の固有である尖閣諸島をうかがって領海侵犯をしたりしている。

そういう中で、この平和安全法制というものは、北朝鮮の核やミサイルの開発、あるいは中国の東シナ海における進出に、どういう効果があると思われますか?

st田村 隙があれば攻められる、圧力をかけられますけれども、隙がないような防御態勢をとれば、攻めてきません。

よく自然災害ありますよね?
台風も地震もありますし、特に日本の場合は自然災害が多い所なので、国土強靭化ということで防ぐためのことを色々やりますけれども、でも必ず来るんですよ、台風も地震も来るときは来るんですよ。

ところが、いわゆる武力攻撃と言いますか戦争は、きちんと守ってたら絶対来ないんですよ。

相手が攻めてこようと思ったとき、守りがガッチリしてたら攻めてこない、攻めれない。
そこが(自然災害と)違うんですよ。

だから、まさに「備えあれば憂いなし」というのが、この安全保障の世界にとっては一番ピッタリするし、そしてこれは自然災害と違って、必ずきちんとした抑止力さえあれば安心していられる。

そこが大きな違いですね。

kk100川上 今まで日本という国は、全ての人とは言わないまでも、他国の善意に期待して、自分たちが自衛力をそんなに増強しないでも、「他国の人たちもいい人たちだから、戦争で武力攻撃されることないんだ」という甘えのようなものが無きにしも非ずでございました。

それがやはり通用しなくなってきたということがあるわけですよね。

st田村  まさにそうですね。

(日本が)戦争で負けて、「日本が攻めたから戦争になったんだ」というようなことでアメリカから憲法を押し付けられた、というか実際にそういうわけですけど、その憲法は「日本さえ悪いことしなければ、周りの国の人たちはみんな良い人だから大丈夫だよ」という憲法なんですよね。

しばらくは良いかもしれないですね。

あとは米軍が(日本を)守ってたんですよ、ずっと。

ところが朝鮮戦争になったら米軍が朝鮮半島に出て行くでしょ?
そうしたら日本どうする?ということになりますから、アメリカが警察予備隊を作ってくれと。

それで、保安隊、自衛隊というかたちできたわけですけど、そこらの背景というのがあります。

今どうかと言ったら、北朝鮮の拉致問題なんてあるわけですよね?

日本が良いことやっててもそういうことが有り得るわけですし、尖閣の問題でも、日本でいうところの海上保安庁にあたる中国の工船がしょっちゅう領海侵犯しているわけですよね。

そういうものに対してきちんと何らかの備えをする必要があるというのが、非常に大事です。

それから具体的な数字でいいますと、自衛隊のスクランブル=緊急発進、10年前と比べて何倍になったと思います?
7倍なんです。

それから中国が公表している国防費は、この四半世紀で何倍になっているんでしょうか?
⇒  40倍ですよ。

北朝鮮が日本の大半を射程に入れる弾道ミサイル、何発持ってると思います?
⇒  200発です。

このように変わってるわけですから、今のままで良いはずがない。

「日本が悪い国で、日本人は悪い人たちで、日本に何か装備を強化させたらまたとんでもないことをするから、それはやめよう」ということで、ある意味では自信がない。

あるいは、日本に住んでいながら日本は悪い国だと思い、「何かやるとそういうことをやるから(日本は装備強化すると悪さをするから)、我々はやらない方が平和でいれる」という、まぁかなり時代遅れな考え方ですよ。

リアリティのない考え方をお持ちになってる方が多いということだと思います。

kk100川上 備えあれば憂いなし!平和安全法制というのは、我が国の平和を守るためにはやはり必要な抑止力なんだということについて、田村先生にご解説いただきました。

 

 

希望日本研究所 第5研究室

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